猫のくしゃみの原因は？病気の可能性も

猫も人間のようにくしゃみや鼻水が出ます。鼻に異物が入ってムズムズしたのが原因なら全く問題ありませんが、頻繁にくしゃみをするようなら猫ちゃんを注意深く観察してあげてください。くしゃみの原因や病気の可能性について解説します。

猫のくしゃみの原因

猫のくしゃみの原因として考えられるのはおもに以下のようなものです。

ホコリを吸い込む、水を飲んでいて鼻に入る、刺激のあるもののにおいを嗅ぐなど、くしゃみの原因として人間でもよくあるものです。数回くしゃみをすればすぐにおさまり、特に問題はありません。

猫特有の病気でくしゃみ以外にも鼻水や発熱など、人間の風邪に似た症状が出ます。猫風邪のおもな原因は猫カリシウイルスや猫ヘルペスウイルスです。猫カリシウイルスではくしゃみや鼻水のほかに口内炎が見られ、猫ヘルペスウイルスは結膜炎の症状が出ます。

どちらもワクチンで予防ができるので、子猫のうちから接種を受けておくことをおすすめします。

猫も花粉やダニなどに対してアレルギーを持つことがあります。さらさらした鼻水が出たり、皮膚が赤くなりかゆみが出たりします。

こまめなブラッシングや、部屋を清潔に保つことで改善されることもあります。

意外ですが、歯周病もくしゃみの原因になります。歯周病にかかる猫は多く、3歳以上では8割の猫が歯周病ともいわれます。

歯周病が悪化し、鼻腔の周辺まで炎症がおよぶことでくしゃみが出ます。くしゃみのほかに口臭、よだれ、歯が黄色くなるなどの症状も出ます。進行すると歯が抜けてしまたり、歯周病菌が内臓疾患の原因になったりするので注意が必要です。

子猫のうちから歯磨きを習慣づけることで歯周病にかかりにくくなります。病院で検診を受ける際に歯周病のチェックが受けられます。

くしゃみは長く続くものでなければそれほど心配はありません。しかしなかなか治らなかったり、他の症状がある場合は何かの病気にかかっているかもしれません。病院で診察を受けましょう。