猫の睡眠時間はどのくらい？長さの理由も解説

猫の呼び名の由来は「寝子」という説があるのをご存知ですか。名前の由来となるほど、猫と睡眠には深い結びつきがあります。猫の睡眠時間は人間よりも長めで、1日あたり平均12～16時間です。

眠りの状態としては、レム睡眠の割合が圧倒的に多いといえるでしょう。猫の睡眠時間が長い理由としては、野生の本能の名残があげられます。また成長段階別の理由がある点も特徴です。

猫の睡眠時間はどのくらい？

猫の睡眠時間は、年齢を問わず人間よりも長めです。1日あたり何時間寝ているのか、猫の睡眠の状態とあわせて解説します。

猫は1日あたり平均12～16時間眠るといわれています。1日の3分の2は寝ている換算です。子猫や高齢猫はさらに長く、1日あたりの睡眠時間はおよそ18～20時間となります。猫と生活をしてみて、睡眠時間の長さに驚く飼い主さんも多いでしょう。

睡眠には、熟睡状態にあたるノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠があります。睡眠時間こそ長いものの、猫の睡眠のほとんどはレム睡眠です。猫の場合、ノンレム睡眠は1日累計で60分程度といわれています。

猫の睡眠時間の長さには、野生の本能が関わっているといわれています。また猫の成長段階によって長時間睡眠の理由が異なる点も特徴的です。なぜ猫の睡眠時間は長いのかは以下のとおりです。

猫はもともと狩猟動物です。狩猟動物は、狩りに備えてエネルギーを蓄えるために、長時間眠ると考えられています。また危険を察知した際にすぐ動く必要性があることから、レム睡眠の割合が多いとされています。猫の睡眠時間の長さや、睡眠時間の大半がレム睡眠であることは、野生の本能の名残といえるでしょう。

総じて睡眠時間の長い猫ですが、成長段階によって睡眠の長さの理由が異なります。子猫の場合は、成長ホルモンの分泌や脳内の情報整理のために、十分な睡眠時間が必要です。一方7歳以降の猫の場合は、加齢による活動量の減少から睡眠時間が長くなると考えられています。

ぐっすり眠っているように見えても、猫の眠りは意外と浅いものです。猫が熟睡しているときは静かに行動し、眠りを妨げないようにしましょう。