私達は夜泣きと聞くと何を思い浮かべるでしょう?
多くの人が「夜泣き=人の赤ちゃん」と連想するのではないでしょうか。
しかし、この夜泣きは猫も行う行動なのです。
しかも、人とは違い赤ちゃんのみが行う行動ではなくすべての年齢の猫が様々な原因で夜泣きをしてしまうことがあります。
ここからそんな猫の夜泣きについて猫の年齢にフォーカスして解説します。
猫の夜泣きを年齢別に解説!
猫の夜泣きの原因は様々です。
ここからは猫の年齢に焦点を当てて夜泣きの原因について解説していきます。
子猫
生まれて間もない子猫は、保護者(母猫や飼い主さんなど)が自分から離れたと感じると不安を感じ、夜泣きをすることがあります。
特に生後すぐに母猫から離されてしまった子猫や、保健所等から保護してきた子猫は心細さを感じやすく、夜泣きを繰り返す傾向があります。
成猫
品種により多少の差はありますが一般的な猫は生後6ヵ月を過ぎると性成熟を迎え、子供を作れるようになります。
そのため、生後6ヵ月を過ぎた猫が夜泣きをする場合は発情期を迎えている可能性が高いです。
とくに発情による夜泣きはメスよりもオスに多く見られる傾向があり、声が野太く長くなるのが特徴です。
老猫
猫は一般的に6~7歳を過ぎるとシニア猫(老猫)と言われるようになります。
猫によってはこの時期から運動量が落ちたり、代謝が悪くなったりといわゆる老化が目立ちだす猫もいます。
また10歳以上になると高齢と言われ、聴力や視力が急激に衰えたことによる不安感から夜泣きをしがちになります。
そして高齢になればなるほど認知症のリスクは高くなり、夜泣きも頻繁になります。
年齢以外の猫の夜泣きの原因を解説!
ここからは猫の年齢以外の視点で猫の夜泣きの原因について解説していきます。
お腹が空いた
朝の4時や5時頃に鳴き出すのであれば、それは空腹のサインかも知れません。
夕飯から朝食までの時間に耐えきれず、ご飯を催促している可能性があります。
対策としては夕飯の時間を遅くしたり、自動給餌器の力を借りて自分が寝ている時間に1回だけ少量のご飯を出すように設定するなどがあります。
トイレが不衛生
猫はトイレの環境にとてもこだわります。
そのため、掃除が行き届いていなかったり、砂が好みではなかったり、サイズが合っていないなどの不満を夜泣きという行動で伝えてくれます。
夜中のトイレの不満をそのままにしておくと、翌朝トイレ以外の場所で用を足されてしまう可能性があるので注意が必要です。
対策としてはトイレの数を猫の数+1~2として余力を持たせておくときれいな状態を長く維持できるのでおすすめです。
遊び足りない
猫は本来、日中は体力を温存し、総長などの臼くらい時間帯に最も活動的になる動物です。
最近では、子猫の頃から人と生活をともにする猫が増えているため夜にも飼い主さんと一緒に眠る猫も増えていはいますが、基本的には夜も活動時間に当たる猫は少なくありません。
そのため、運動不足や遊びが足りないと活発になる時間に、体力を持て余し夜泣きをしがちになります。
対策としては遊んであげたり、運動量を増やしてあげることが一番ですが、飼い主さんによっては難しいこともあるでしょう。
そんなときは家具の配置を変えて上下運動を行えるスペースを確保するなどの工夫が必要です。
また、遊び相手として新しい猫を迎えることを考えるかもしれませんが、新しい猫と相性が合わず逆にストレスになり夜泣きが悪化するケースも珍しくはないので、新しい猫を迎える際にはよく考える必要があります。
まとめ
猫の夜泣きは年齢、性別、品種に関わらずすべての猫が起こしうる行動です。
そのため、夜泣きを引き起こしている原因を理解し、対処して上げる必要があります。
しかし中には、発情や高齢による認知症など、家庭でのケアでは限界があるのも事実です。
そのような場合は一度獣医師や専門家に相談することをおすすめします。
場合によってはその子の状況に応じたお薬や手術の相談、生活改善のアドバイスを受けられるので、自分一人で抱え込まずに動物病院で一度相談をしてみてください。