猫はあまり咳をしないので、気付くと心配になりますね。少しせき込む程度ならあまり心配はありませんが、長く続く咳は病気かもしれません。
猫の咳について、原因や対処法を解説します。
猫の咳の原因
猫の咳は生理現象によるものと、病気が原因のものがあります。病気が原因の可能性がある場合は、病院で診察を受ける必要があります。
生理現象
猫の咳の原因でもっとも多いのは、生理現象によるものです。餌や水でむせた、鼻やのどにゴミが侵入したといったときに異物を排出しようとして咳が出ます。
咳が出ても数回で止まり、その後元気で食欲もあれば生理現象による咳でしょう。特に心配はいりません。
病気
咳の原因になる病気は複数考えられます。一日中咳をしている、咳が数日にわたって続く場合は注意深く体調を観察してください。
咳のほかに以下のような症状が見られたら、病院での診察を受けましょう。
・口を開けて呼吸をする
・ゼーゼーという呼吸音
・発熱や鼻水
・食欲不振
・元気がない
猫の咳で考えられる病気
猫の咳で考えられる病気は以下のようなものです。
猫風邪
ウイルスや細菌に感染することで発症します。咳のほかに発熱、くしゃみや鼻水、結膜炎などの症状が出ます。
猫喘息
ハウスダスト、タバコ、花粉、化学物質、香料などに対するアレルギーが原因です。急激な発作が起きると呼吸困難で突然死してしまうこともあるので、注意が必要です。
猫が口を開けて呼吸をしている場合は、喘息によって息苦しさを感じている可能性があります。
心筋症
心筋炎はウイルスや細菌への感染などが原因で心臓に炎症が起こる病気です。肥大した心臓が呼吸器を圧迫することで咳が出ます。咳以外ではふらつき、発熱、頻脈などの症状が見られます。
まとめ
猫の咳の多くは心配のない生理現象です。ただし咳が長く続く場合は、しっかり体調を観察しましょう。
病気による咳は早急に対処しなければなりません。病気の場合、特に持病のある猫、子猫、高齢猫はあっという間に重症化します。
咳以外にも気になる症状がある場合は、様子見をせず診察を受けてください。