猫にさつまいもをあげても大丈夫？

さつまいもは食物繊維が豊富で、人間にとっては便秘解消など健康によい影響のある食品です。しかし、猫にとってはどうなのでしょうか？さつまいもを食べたがる愛猫にあげてもよいか、悩む飼い主さんも多いようです。

今回は、猫にさつまいもを食べさせてもよいか、またその理由について解説します。

猫にはさつまいもを食べさせても大丈夫

さつまいもには、猫の体に害になる成分は含まれていません。食べたがる猫には食べさせても大丈夫です。ただし、量や与え方には注意が必要です。

猫に与えていいさつまいもの量は、1日あたりティースプーン1杯程度です。猫はイモ類など、植物性の繊維が豊富なものを上手に消化できません。あげすぎは消化不良で体調を崩す原因になります。

毎日食べさせることは避け、週に1回くらいにとどめておきましょう。

さつまいもは糖質が多く含まれる食材です。食べ過ぎは消化不良だけでなく、肥満の原因にもなります。肥満はさまざまな病気のもとになり、猫の寿命を縮めることもあるので注意しましょう。

猫にさつまいもを与える場合は、しっかり加熱しましょう。生のままだとでんぷんの量が多く、猫には消化しきれません。また、味付けされたものは避け、ふかし芋や焼き芋など火を通しただけのものをあげるようにしましょう。

さつまいもの皮には栄養が豊富ですが、中身よりも消化によくありません。猫に与える場合は皮はむいてあげたほうが無難です。

さつまいもに含まれる食物繊維やヤラピンという糖脂質には整腸作用があり、猫の便秘にも効果があるとされます。しかし、猫が食べられるさつまいもの量は少量なので、さつまいもで便秘解消をするのは現実的ではありません。

愛猫の便秘が気になる場合は獣医師に相談し、機能性フードなどで解消を目指しましょう。

完全肉食動物の猫にとって、さつまいもは必須の食材ではありません。積極的に食べさせるべきものではないことを覚えておきましょう。

猫が食べたがるようであればおやつとして適量を与え、食べたがらない猫にはあげなくて大丈夫です。

猫の栄養は専用フードでしっかり摂るよう心がけましょうね。