猫と一緒に暮らしていると起こりがちな猫の誤飲や誤食。この記事ではそんな誤飲・誤食の中で「わさびを食べてしまった」場合の解説をします。
結論から言えば、少量のわさびであれば問題ないケースが多いので、様子がおかしくないようであれば過度に心配する必要はありません。
ただし、基本的に与えない方が良い食べ物であることは知っておきましょう。
わさびを誤食してしまった場合の症状や対処法、どのような場合が危険かなど、詳しく解説します。
猫がわさびを食べても大丈夫?
わさびなど刺激の強い香辛料は猫の胃腸に大きな負担をかけてしまいます。基本的に猫にわさびを与えることは避けましょう。
とはいえ、わさびには猫にとって特別有害な物質は含まれていませんので、少量のわさびの誤食であれば問題ないことが多いでしょう。
少量の目安は猫の大きさによっても異なりますが、一般的にひと舐め程度であれば問題ないでしょう。
誤食が発覚したらしばらく様子を観察して、いつもとは違う行動などがないかよく見てあげましょう。
猫にわさびが危険な理由
わさびは胃腸への負担が大きく、猫にとって避けるべき食べ物であることを説明しました。
わさびの強い刺激成分は胃や腸に傷をつけてしまい、その結果内臓に炎症を起こす原因となり得ます。
猫がわさびを誤食してしまい何か症状が出た場合は、必ず獣医師に相談しましょう。
猫がわさびを誤食した際に起こる症状
猫がわさびを誤食して起こる主な症状は下記のような症状があります。
・嘔吐
・泡のようなよだれを垂らす
・下痢
わさびの誤食でなくても、ほかの多くの病気や中毒などでも同じ症状があげられますが、このような症状が出た場合、わさびの強い刺激成分によって内臓が傷付けられている可能性があります。
症状が出た場合は、自身で判断せず獣医師に相談しましょう。
一方で無症状の場合もあります。ただし、誤食したわさびが少量であっても数時間後に症状が出る場合もあるので、しばらく様子を見て判断しましょう。
猫がわさびを誤食した時の対処法
猫がわさびを誤食してしまい嘔吐やよだれ、下痢などの症状が出た場合は、獣医師に相談しましょう。症状にもよりますが、絶食や胃の負担がかからない
食べ物を食べさせる食事療法などの対処となる場合が多いでしょう。
絶食による対処法
食べ物をしばらく断つことで胃を休ませます。その間、点滴などで栄養を補給します。
食事療法による対処法
通常のドライフードをお湯などでふやかして柔らかくしたり、専用の消化器サポートフードを食べさせるなど、負担のかかりにくい胃に優しい食べ物を食べさせます。
どの対処法も自身で判断せず、獣医師に相談の上対処法を検討しましょう。
もともと猫はわさびが嫌い
そもそもわさびは猫避けやしつけ用にも使われているほど猫の嫌いな匂いのひとつです。
普通はわさびの刺激臭だけで目を細めて嫌がり、好んで口にすることはありませんが、高いところや狭いところでも猫は入り込めますので、万が一誤って口にしないよう、食べ物の管理を意識し誤食を未然に防ぐことが重要です。
猫にわさびなど刺激物は与えない
猫がわさびを誤食してしまっても少量であれば特に症状もなく大丈夫な場合もあります。ですが、わさびだけでなく、からしや七味・しょうが・山椒・タバスコなど、刺激の強い香辛料は与えないよう、また誤って口にすることがないようにしっかりと管理しましょう。
もし誤って口にしてしまった場合はよく様子を確認して、症状が出るようであれば危険な状態になる前に必ず獣医師に相談するようにしましょう。