猫がバジルを食べちゃった!猫が普段食べないものを口にしてしまうと心配になってしまいます。イタリア料理のイメージが強いバジルですが、室内で育てることもできるので、食用や観賞用として育てている飼い主さんも多いのでは。
結論からいうと、猫にとってバジルは有毒ではありませんので食べても大丈夫です。ただし、注意しなければならない点もあります。この記事では、バジルの成分や猫に与える際の注意点、そして猫にとって危険な観葉植物や花を解説します。
猫にバジルを与えても大丈夫
猫がバジルを食べてしまっても問題ありません。シソ科の植物であるバジルはご存知の通り香りが強いことが特徴の人気のハーブです。香り付けのイメージが強いバジルですが実は古代ギリシャでは薬として活用されるほど栄養素が豊富に含まれています。
バジルに含まれる主な成分
バジルの最大の特徴は豊富なβカロテンです。βカロテンは体内でビタミンAを生成しますが、猫は残念ながらβカロテンからビタミンAを生成できないといわれています。
ですが、骨や歯を丈夫にするカルシウムや同じく骨を丈夫に形成したり血液の止血に必要なビタミンK、塩分を排出し血圧を維持してくれるカリウムなどが含まれています。
猫にバジルを与える際の注意点
猫が食べてしまっても基本問題のないバジルですが、もともと肉食の猫にとってバジルは消化しにくい食べ物です。細かく刻んであげて消化しやすいようにしましょう。
ハーブですので香りが強く、猫にとって刺激が強い場合もあります。過剰な摂取はカルシウムの働きによって尿路結石を引き起こす可能性もありますので、与えすぎには注意しましょう。
バジルのアロマオイル(精油)には注意
猫にバジル自体を与えることは基本問題ありませんが、アロマオイル(精油)には注意しましょう。たとえバジルから生成されたものでも濃度が高く猫にとって有毒なものになりかねません。バジルから生成されたものだけでなくアロマオイルには注意しましょう。
猫にとって有害なバジル以外の観葉植物や花
与えすぎに注意すればバジルが猫にとって問題ない食べ物であるということを解説しましたが、反対に猫にとって注意が必要な有害な観葉植物もあります。
・ユリ科の植物(チューリップ・カサブランカ・ヒヤシンスなど)
・ナス科の植物(アサガオ・トマトなど)
・サトイモ科の植物(ポトス、モンステラなど)
・多肉植物(アロエなど)
・ドラセナ
・ラベンダー
・アジサイ
・菊
・パンジー
・ツツジ
ほかにも危険な植物がありますので、観葉植物や花を置く場合は、猫にとって有害かどうかよく調べた上で室内に置くか検討しましょう。
植物による中毒には、嘔吐や下痢、皮膚炎などの症状がでるほか、特にユリ科の植物は花粉や花瓶の水でも中毒になるケースもあり、少量摂取しただけで死に至るケースもあるので注意が必要です。
猫にとって安全なバジル以外の観葉植物や花
猫にとって危険な植物がある一方、バジルのように問題ないとされている植物もあります。
・猫草(えん麦など)
・シソ科の植物(バジルなど)
・ヤシ科の植物
・ミント
・パキラ
・ガジュマル
・モンステラ
・ラン
・バラ
これらの植物は猫にとって安全とされていますが、猫のいる環境に置く場合はいたずらしないかも含めてよく観察してあげましょう。
猫にバジルを無理に与える必要はない
バジルをはじめ、猫にとっての危険な植物、安全な植物を解説しました。自宅に観葉植物や花などを置く場合は、猫にとって問題がないのかを事前に確認しましょう。
また、バジルは猫が食べても大丈夫なものですが、無理に与える必要もありません。好んで食べてしまう場合も、猫の体調を第一に考えて過剰に摂取しないよう管理することが必要です。