人にとってはおやつでも朝食でも食べている方は少なくない身近なフルーツのバナナ、人が食べているものに興味を示す猫も少なくないことでしょう。猫が果たしてバナナを食べても大丈夫なのでしょうか。
人にとっては栄養価の高い食べ物でも猫にとっては毒物となってしまう食べ物も少なくないので、しっかりとした知識を持って猫に与えるものを選ぶことが大切になってきます。猫にとってバナナは毒物なのか、あげれるとしたらどのようなことに注意して猫に与えるべきなのか、メリット・デメリットも含めて解説していきます。
猫にバナナをあげても大丈夫なのか
バナナはかなり栄養価の高い食べ物で、人の体に良いので重宝されている方も少なくないでしょう。バナナに含まれている栄養素をご紹介します。
・炭水化物
・タンパク質
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・カロテン
・ビタミンC
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ナイアシン
・葉酸
・食物繊維
とこんなにも豊富な栄養素が含まれています。人の体に良い栄養素だらけですが、それは猫にも同じことが言えます。猫の身体の健康を保つためにも必要な栄養素が多く含まれていると言えます。なので猫がバナナを食べてもアレルギー出ない限り、健康上の問題はないです。
猫にバナナをあげるメリット
バナナを猫に与える最大のメリットは豊富な栄養価を猫にも補えるという点です。そして、便があまり良くない猫にとっては便通もよくなります。ビタミンB群のナイアシンは栄養素をエネルギーに変えるための代謝を助けてくれる補酵素の働きがあります。代謝を促すので健康的な皮膚や被毛の育成、血液にも良い働きをしてくれます。そして利尿作用もあるのでデトックス効果も期待できます。
猫にバナナをあげるデメリット
栄養価も高く、与えれば与えるだけ良い効果が期待できるのではと思うかたもいるかもしれませんが、何事も摂り過ぎは良くありません。バナナ100グラムあたりおよそ84キロカロリーあると言われていて、栄養価の割には人にとって低カロリーなのでヘルシーな食べ物とされているバナナ。しかし人に比べて猫は体が小さいので、猫にとっては高カロリーの食べ物となってしまいます。そのため、食べ過ぎれば肥満になりやすいです。
腎臓や糖尿病を患っていたりする猫には食べさせれば悪い作用が働いてしまう可能性もあるので、獣医師にバナナを食べさせてしまっても大丈夫かの判断を仰ぎましょう。
猫にバナナを与える際の注意点
猫にバナナを与える際の注意点として、まず皮ごとあげないようにしましょう。バナナの皮は硬く、消化が悪いので喉や腸を詰まらせてしまう可能性があります。腸を詰まらせるということは腸閉塞を起こすということなので、一度起こしてしまえば腸内で癖がついて腸閉塞になりやすくなってしまいます。
皮を剥いてあげるだけでなく、小さくカットしたり潰してあげたりしてつまらないように工夫してあげましょう。子猫やシニア猫にはより細かく細心の注意を払った与え方を心がけなければいけません。初めてバナナを与える際はアレルギーの可能性がないかの確認のためにも少しだけ与えてみるなど、慎重に与えることを心がけましょう。