「猫は引っ掻くもの」という認識は世間一般になされていますが、子猫が噛むというのは猫を飼った経験のある人ぐらいにしか知られていないのではないでしょうか?初めて子猫を飼った人などは驚くことも多いようです。困った子猫のカミカミ期は一体いつまで続くのでしょうか。
小さな口でもかなり痛い!なぜ子猫は噛むの?
子猫がまだ歯の生えていない生後3〜4週位まではこちらの指を咥えてくると、甘えているのかな、可愛いな、とついついそのままにしてしまいがちですが、猫ちゃんの噛み癖は一度つくと、なかなか治らなくなってしまうものです。
理由は、遊んでいる、愛情表現、ストレスのサイン等、シチュエーションによっても噛む理由は様々ですが、一番多い理由は、永久歯が生えてくるため歯茎が痒い、ということです。
子猫の歯が乳歯から永久歯へと生え変わる時期は平均で生後3ヶ月から6ヶ月の間で、その間猫ちゃんは歯茎が痒くて仕方ないために、噛むのです。
そして、生後3週間にもなれば乳歯もはえてきます。乳歯といえどしっかりと痛いので甘やかして甘噛みさせているとこのタイミングで痛い目を見る事も。
1歳を過ぎる頃には自然と治まってくる場合が多いのですが、これはあくまで目安であり猫ちゃんの性格や今までの遊び方、育ち方によっても差が大きいようです。
ですので、早め早めの噛み癖対策は必要になってきます。
もう噛まないでね!噛み癖対処法
猫ちゃんの噛む力は、たとえ子猫といえども侮れません。場合によってはこちらが出血してしまうことも十分に考えられます。
噛み癖がつかないように育てるポイント、噛み癖対策法をいくつかご紹介します。
猫ちゃんが気に入る噛み心地の良いおもちゃを与える。
効果があるならば、飼い主さんにも猫ちゃんにも最も負担が小さくて良い方法です。猫ちゃんの気に入ったおもちゃをそれまで噛んでいた人間の手足の代わりにしてもらうのです。
歯茎が単純に痒い場合はこれで効果がある場合が多いです。具体的には下記のような一人遊び用のおもちゃが良いでしょう。
痛くないからと言って絶対に手や指で遊ばせない。
三ツ児の魂百までではありませんが、まだ歯が生えてくる前に油断して手や指で遊んでいると、歯が生えてきてもその頃の調子で噛んでしまいます。特に一歳を過ぎるとなかなか噛み癖が治らなくなってしまいますので、初期から許さない事は大切です。
兄弟猫を迎え力加減を学ばせる。
2頭飼いすることで、お互いじゃれ合う中で力加減を自然と身に着けていきます。なかなか飼い主さんの事情で複数匹は難しいことも多いですが、猫のことは猫同士で学び合うというのは一番自然なスタイルではあります。
適度にスキンシップをとりつつ、構いすぎないようにする。
どんなに子猫が可愛くても構いすぎれば猫ちゃん側はストレスを感じ噛む行為に繋がることもあります。逆に放っておき過ぎても、それは猫ちゃんのストレスとなり、問題行動に繋がってしまうのです。
まとめ
噛み癖の原因を見極めたうえで、原因を解決するようにすることは当たり前ですが、最も大切です。
例えば、歯茎が痒いならおもちゃを与えたり、ストレスを感じているなら構いすぎないようにしたり、爪とぎを用意したりなどです。
飼い主さんが気持ちをしっかり理解してあげたうえで、対応してあげましょう!