猫は、乳歯が生え始める生後3週ごろまでミルクだけを飲んで育ちます。子猫にミルクをあげたいのに子猫向けの哺乳瓶がない、または哺乳瓶から飲んでくれないと困ってしまいますね。
そんな時には哺乳瓶の代わりとして、スポイトでミルクをあげることが可能です。
子猫のミルクにスポイトを使うのはどんなとき?
子猫にミルクをあげるときは、子猫用の哺乳瓶がある場合はなるべくそちらを使いましょう。ただし、
- 哺乳瓶でミルクを飲んでくれない
- 猫が小さすぎる・衰弱している
- 乳瓶が手に入らない
といった場合はスポイトなどの代用品でミルクを飲ませる必要があります。
子猫にスポイトでミルクを飲ませる手順
1.清潔なスポイトを用意する
子猫は免疫力が弱いので、スポイトは消毒したものを使用しましょう。消毒液を使用する場合はきちんと洗い流してください。
耐熱温度が100℃以上のものであればプラスチックでも煮沸消毒が可能です。また、使い捨てのスポイトなら消毒の手間がかかりません。
2.子猫のミルクを人肌よりも少し暖かい温度(38℃程度)にする
猫の体温は大体38℃程度です。ミルクは母猫の体温と同じくらいの温度にして子猫に与えるようにしましょう。ミルクの温度が低すぎると子猫が嫌がり飲んでくれない可能性があります。
また、スポイトは容器が小さくミルクが冷めやすいので時おり温度を確認するようにしましょう。
3.子猫の口の端からしみこませるように飲ませる
子猫はあおむけでなく、腹ばいの状態にします。あおむけだとミルクを誤嚥してしまい、肺炎の原因になることがあるので注意が必要です。
スポイトの先は固いので、無理やり口の中に押し込まないようにしましょう。口の端を手でやさしく開き、スポイトの先を差し込んで少しずつミルクを飲ませます。
また、飲ませている時にミルクを勢いよく入れてしまうと、やはり誤嚥を起こすことがあります。少量ずつ与えるようにしましょう。
スポイトでもミルクが飲めない子猫は病院へ
スポイトでミルクをあげても飲まずに吐いたり、元気がなくて飲みたがらなかったりする場合は獣医師に相談しましょう。子猫は何も飲まずにいると数時間で低血糖や脱水症状を起こしてしまう恐れがあります。
まとめ
子猫の体力が回復したり、成長したりして哺乳瓶でも問題なさそうになったら極力スポイトは卒業しましょう。
哺乳瓶を吸う動作はあごの力を鍛えます。卒乳後に固形のフードを食べるためのトレーニングとして、哺乳瓶でミルクを飲むことは大切です。
しっかり吸えるようになるまで根気よく付き合ってあげましょう。