猫がしゃっくりをすることはご存知ですか?猫のしゃっくりは音が出ることがめったにないため、気付いたことがない飼い主さんもいるかもしれません。猫のしゃっくりとはどんなものなのでしょうか?
猫のしゃっくりはどんなもの?
猫のしゃっくりも人間と同じように、横隔膜がけいれんすることで起こります。人間のような「ヒックヒック」という音はせず、お腹の中心あたりが波打つようにピクッと動きます。
猫もしゃっくりが出ていると気になるようで、動かずにじっとしている子が多いです。
しゃっくりの見分け方
しゃっくりの動作は咳や毛玉を吐く前のえづきにも似ています。
咳はお腹だけではなく背中が大きく動き、ケホケホと声が出ます。また、えづくときは顎を前に出すような姿勢になり、お腹から喉までが大きく動きます。しゃっくりかどうかわからないときはお腹以外の部位を見て見分けましょう。
猫のしゃっくりの原因とは
猫のしゃっくりの原因で一番多いのは食べ過ぎや早食いです。一気にたくさん食べることで胃が膨らみ、横隔膜への刺激になります。また、がつがつ食べると空気を飲み込みやすく、さらに胃が膨らむ原因になります。
特に、体が小さく咀嚼が上手ではない子猫のうちはしゃっくりをしやすく、成猫になるにつれ少なくなるのが一般的です。
食事の刺激によるしゃっくりは特に心配なく、数分から数十分で自然に止まります。
食事によるしゃっくりを防ぐには
食べ過ぎや早食いによるしゃっくりを防ぐためには、フードの与え方を見直すことが必要です。目分量ではなくきちんと計量し、フードのパッケージに表示されている適量を食べさせるようにしましょう。
また、食事の回数を増やし一度に食べる量を減らす、早食い防止用の食器を使用するといった方法が有効です。
病気によるしゃっくりもある
病気が原因でしゃっくりが起きることもあります。しゃっくりの原因になりうる病気は消化器や肺の疾患、神経系の異常です。
しゃっくり以外に何もなく元気であればそれほど心配はありません。しかし、しゃっくりが何時間も続いて嘔吐や下痢、呼吸の異変やふらつきなどがみられる場合は診察を受けましょう。
猫のしゃっくりにはどう対処する?
病気以外が原因のしゃっくりは時間がたてば止まるので、特に対処する必要はありません。どうしても気になる場合は、喉やお腹をやさしくさすってあげましょう。横隔膜のけいれんが収まり、しゃっくりが止まることもあります。
くれぐれも驚かす、息を止めるなどという人間向けの民間療法は試さないようにしましょう。猫との信頼関係を損なってしまいます。
まとめ
しゃっくりが気になったときは何かほかに症状が出ていないか観察しましょう。
また、問題のないしゃっくりであっても、たびたび出るようであれば注意が必要です。早食いや大食いは決して健康によいものではありません。猫ちゃんに健康で長生きしてもらうためにも、食事の見直しは必要です。