猫の血尿を動物病院に相談するとこのようなことを言われた経験はありませんか?
「一度検査をしたいのでご自宅で採尿できますか?」
「おしっこは持ってこれそうですか?」
猫の採尿は犬よりも難しいと感じる人は多いです。
特に初めて採尿をする場合はなかなかうまくいかずに諦めて動物病院にお願いをする飼い主さんも少なくありません。
この記事では猫の採尿方法について詳しく紹介します。
猫が血尿に!どんな病気が考えられるの?
私たちは血尿になるとまず最初に膀胱炎や尿道などの尿路の病気を疑います。
しかし、血尿は尿路の病気以外でも引き起こされる場合もあるのです。
ここからは血尿が考えられる主な病気について紹介します。
・尿結石(膀胱結石など)
・特発性下部尿路疾患
・膀胱の腫瘍
・ヘモバルトネラ症
・血小板と凝固系の疾患
・ハインツ小体性貧血(タマネギ中毒)
・肝臓の疾患
・胆嚢・胆管の疾患
これらの病気を診断するためにはいくつかの検査を行い総合的に判断をする必要があります。
尿検査はこれらの病気を診断する上で欠かせない検査の1つです。
猫の血尿はどうやって採取すればいいの?
猫は神経質な子が多く、おしっこを採ろうとしても嫌がって、なかなか取らせてくれないと頭を抱える飼い主さんは少なくありません。
実際私も飼い猫の採尿には苦労した経験があります。
ここからは猫の採尿方法でオススメなものを4つ紹介します。
採尿シート
採尿シートはその名の通りおしっこを採るためのシートです。
いつも使っているトイレにそのまま敷いたり、小さく切ってトイレにランダムに置いておいたりします。
猫がおしっこをしたのを確認したら砂をかける前にシートを回収します。
回収したシートのおしっこを絞ってビニール袋や紙コップ、お弁当についている醤油さしなどに移し替えて持って行きます。
システムトイレ
普段からシステムトイレを使ている子にはこの方法がオススメです。
システムトイレのおしっこの受け皿のほうに裏返したペットシーツを敷きます。
おしっこを確認したら受け皿に溜まっているおしっこを回収して持って行きます。
メーカーによっては猫砂を通過しても尿の成分に影響を与えないものも販売されているので試してみるのもオススメです。
ウロキャッチャー
動物病院でもらえることが多い採尿キットです。
今はネット通販でも購入できます。
猫がおしっこをしだしたらおしっこがかかりそうな位置にスポンジ部分を合わせ採尿します。
採尿後は最初に入っていた袋に戻して病院に持って行きます。
ただ、ウロキャッチャーは目測を誤るとまったく採尿できないこともあるので人によっては難しいと感じることもあります。
アルミホイル
アルミホイルを薄いお皿の形に成型します。
猫が排尿姿勢をとったら砂と尿道口の間にアルミホイルを差し込み採尿します。
採尿した尿は紙コップや使い捨ての醤油さしに移し替え、持って行きます。
この方法はアルミホイル以外にもクッキングシートでも代用できますが、クッキングシートは紙なので形が崩れやすく折り目をつけて形を保つなどの工夫が必要です。
猫の血尿はいつ持って行けばいいの?
採取した尿はできればその日のうちに(3~6時間以内)に検査をするのが理想です。
理由は、猫の尿は時間が経つにつれて変化していき、時間が経ちすぎると正確なデータを取りずらくなってしまうからです。
しかし、猫のおしっこのタイミングや仕事の都合、病院の休診日などの関係でどうしてもその日のうちに持って行くのが難しい時もあります。
そんな時は、いったん冷蔵庫で保管して翌日に病院に持って行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
猫はおしっこの病気になりやすい動物です。
そのため、尿検査を受ける機会も犬に比べれば多くなる傾向にあります。
なので、いくつかの採尿方法を知っておくという事はいざ採尿が必要となったときの強い味方です。
尿検査が必要になる前に、一度自宅で自分と愛猫にとって一番ストレスのない採尿方法はどれなのか色々試してみることをお勧めします。