暑い日のデザートにふと食べたくなるゼリー。一緒にお出かけはいけなくてもせめて同じ食事を猫と楽しめたらと思う方も少なくないことでしょう。水分補給も手軽にできそうなイメージのゼリーですが、猫とゼリーを一緒に楽しむことができるものでしょうか。与えてはいけない場合や与える際の注意点なども含めて解説していきます。
人と猫との味覚の違いや身体の仕組みを理解したうえで、猫にとってより良い食事となれるように健康管理を考えてあげましょう。人が普段食べているゼリーをあげても良いのか、猫にとってのゼリーとはどのようなものになるのか、考えていきましょう。
猫にゼリーはあげてもいい?
唐突ですが、ゼリーとは一体なんでしょうか。名前からすぐに解答できるように、ゼリーはゼラチンからできています。ゼラチンの主成分はタンパク質となっており、粉末状ゼラチンも板ゼラチンも成分は全く変わりません。そしてなんと、ゼラチンはパウチで売られているような猫用のおやつにとろみをつけるために入っていたりします。ということで猫もゼラチン(ゼリー)を食べることができます。ただし人がデザートのように食べているゼリーを与えることはできません。人と猫とは味覚も身体の構造も異なるのです。ゼラチン自体には猫にとって毒となるような成分を含んでいないので食べることはできますが、砂糖などの人工甘味料は猫には良くないです。
猫にゼリーを与える際の注意点
フルーツがたくさん入っているような甘みのあるゼリーを猫に与えてはいけません。先ほど述べた通り、砂糖が含まれている食べ物は猫の体にとってよくありません。フルーツによっては砂糖が入ってなくても猫の身体には毒となり、中毒を起こしてしまうようなものもあります。代表的なフルーツにブドウがあります。他にも猫にとっては中毒を起こしてしまうようなものを挙げていきます。
猫にあげると危険な食材
・ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど)
・カカオ類(チョコレート、ココアなど)
・カフェイン
・ぶどう、レーズン
・アボカド
・イカ、スルメ
・スパイス
・生の肉類
これらの食材は猫にとって毒となります。よって、これらの食材は当然ゼリーに入れてはいけないものとなっています。
猫用ゼリーを作ってみよう!
人が普段食べているようなゼリーは猫に与えることができませんが、ゼラチンは猫に与えても大丈夫な食材なので、猫とゼリーというものは一緒に楽しむことができそうです。猫用のゼリーをどのように作ればできるのか、手順をご紹介します。
1.マグロやサーモンなどの骨を取り除いた刺身、または茹で切った鶏ささみを猫が食べやすい大きさにカットする。
2.水130ccに1で用意した食材を入れる。
3.2に粉末ゼラチンを加えよく溶かす。(必ず火を止めておくこと)
4.茹でた鶏ささみなどは粗熱をしっかりとってから、ゼリー型に3をゆっくり注ぐ。
5.冷蔵庫で冷やし固めたら型から取り外して完成
以上の手順で猫用のゼリーを作ることで、猫にもゼリーを食べさせてあげることができます。