猫と生活を共にしていると猫の小さな反応に「んっ?」と思うことはありませんか?
その中に猫の筋肉が「ピクピクッ」と痙攣するような動きを見たことがある飼い主さんも多いと思います。
人ではあまりそのような動きをしないだけに不安になる人も少なくありません。
この記事では猫のピクピクを起きているときと寝ているときの2つに分けて解説していきます。
猫が起きている時にピクピクする理由
猫が起きている時にピクピクする理由は「知覚過敏症」「違和感」「てんかん」の3つがあります。
ここからはそれらの理由について解説します。
知覚過敏症
猫の知覚過敏症は人の知覚過敏症とは全くの別物です。
猫の知覚過敏症は行動に落ち着き着きがなくなり異常な状態のことを言います。
知覚過敏症はすべての年齢の猫で発症しますが、1〜5歳までの若い猫に多い傾向があります。
その原因は様々で、
・ストレス
・筋肉の異常
・皮膚疾患
・脊髄の異常
・脳の異常
だと考えられています。
しかし、異常な状態と一言で言っても「異常な状態」はその猫の性格によって違ってきます。
そのため、猫の知覚過敏は早期に気がつくのが難しいケースが多いです。
知覚過敏症が進んでしまうと頻繁に背中や腰の皮膚がピクピクと動いたり、何度も同じ場所を毛づくろいしてしまった結果、毛が抜けたり皮膚が傷ついてしまうケースもあります。
また、性格も温厚だったのに気性が荒くなるのも知覚過敏の特徴の1つです。
身体に違和感や不快感がある
知覚過敏症以外にも、様々な理由で背中や腰に違和感を感じたときもピクピクと筋肉が動くことがあります。
違和感の原因としては
・皮膚炎やノミやダニによる痒み
・水滴やシール、汚れなどがついてしまった不快感
など、様々な理由で違和感を感じます。
てんかん
てんかんは脳の病気の1つです。
その特徴として「てんかん発作を繰り返す」というものがあります。
てんかん発作にはタイプが有り「全身タイプ」と「体の一部」に区別されます。
体の一部がピクピクと動くというのはこの「体の一部タイプの発作」に当てはまることがあるので念の為、獣医師に相談をしておくと良いでしょう。
猫が寝ている時にピクピクする理由
続いては猫が寝ている時にピクピクする理由を2つ解説します。
夢を見ている
猫も人と同じように夢を見ることがあります。
そのため、寝言のような声を出したり、ひげや口元、手足や背中などがピクピクと動くことも珍しいことではありません。
激しい猫だと睡眠中にも関わらず背中や尻尾の毛を逆立てることもあります。
浅い睡眠(レム睡眠)時に何かしらの刺激があった
人に活動と睡眠のサイクルがあるように猫にも活動と睡眠のサイクルがあります。
猫の活動と睡眠のサイクルは人とは違い、25分は起きて活動し、その後75分は眠るというものです。
この約100分のサイクルを一日中繰り返しています。
そして、この75分前後の睡眠の中に約7分の浅い睡眠(レム睡眠)が3回ほどあるとされており、全体の睡眠時間の約15%が浅い睡眠と言えます。
猫は本来、自分の身の回りの変化にとても敏感な生き物です。
その結果、浅い睡眠時に何らかの刺激を感じ取りその刺激に反応していると考えられます。
まとめ
いかがでしたか?
猫がピクピクっと急にしだしたとしてもそれが睡眠中であればそこまで気に病む必要はないでしょう。
しかし、起きている時に頻繁に起きるようであればてんかんや知覚過敏症などの疾患が隠れている可能性があります。
気になるようであれば、ピクピクしている姿を動画で撮影し、動物病院で一度相談してみることをおすすめします。