猫は犬と比べてそっけなくて冷たい、そんなイメージを世間から未だにもたれていることが多いです。犬は従順な子が多いですが、人のことを警戒する子が多い猫は、冷たいというイメージをもたれやすいです。そんなマイナスイメージをもたれがちな猫ですが、甘えん坊で人懐っこい性格の猫も少なくありません。
猫による個人差はありますが、猫は本来群れる動物ではありません。しかし、猫は愛情を持ってくれる人に対しては親愛の心をもって甘えるようになります。生まれたころから人と一緒に生活している猫であれば、飼い主を母親と思って甘えてくることもあるでしょう。猫は甘えてきたらどのようなことをするのか、甘えん坊猫に対しての注意点も含めて解説していきます。
甘えん坊猫はどんなことをする?
甘えん坊猫は飼い主の後をついていく「後追い」をします。子猫が母猫を追いかける心理に近いもので、猫との間に強い信頼関係ができていなければ、後追い行動は見られません。「甘えている」以外にも、遊んでほしい時やお腹が空いている時にも後追いを行うことがあるので、猫が何かを求めていないか確認することも大切です。
飼い主が何かをするたびに、邪魔になるようなことをする「邪魔猫」という甘えん坊行動もあります。飼い主が何かに集中していると割り込んでくる行為ですが、かまってほしいという意思表示でもあるので、作業がはかどらない場合は怒るのではなく、少し遊んであげると大人しくなりやすいです。
甘えん坊猫と暮らす上で注意すること
他にも、スキンシップをとりたがる猫も甘えん坊さんと言っても良いでしょう。基本的に猫は過剰なスキンシップを嫌がるため、こちらからスキンシップを求めすぎるとストレスが溜まってしまいます。できるだけスキンシップは、猫が求めてきた時だけにしましょう。他にも甘えん坊行為はまだまだありますが、気を付けなければいけないことは猫へのストレスなのです。
猫はストレスを感じやすい動物で、慢性ストレスに陥ると神経質になったり攻撃的になったり、ひどい場合は嘔吐や下痢が続いてしまったりします。『休日は構ってくれていたのに休日が終わると全然構ってもらえない』ということも、猫にとっては反動で寂しい気持ちになり、ストレスを感じやすいので注意が必要です。
分離不安症について
甘えん坊な猫は飼い主のことを親と思うほど、執着心が強いです。ましてや室内のみで飼われている猫にとって、飼い主の存在は非常に大きな存在です。そんな唯一の飼い主、猫にとっての親から構ってもらえなければ寂しい思いは膨らみ、慢性ストレスを抱えてしまいやすいです。
単独行動が本能の猫にとっては無縁なものだと思われがちですが、飼い主との時間が長ければ長いほど、「分離不安症」という症状があらわれやすいです。分離不安症の猫は、飼い主の姿が見えなくなると大きな声で泣き叫んだり、お部屋にあるものを壊したり暴れたりします。過剰に構いすぎることなく、猫にストレスがかからないように甘えさせてあげることが大切なのです。
まとめ
猫は良くも悪くも素直な生き物です。猫によっても様々な性格を持っているのです。甘えん坊な猫も猫の中には割と多くいますので、お互いにストレスを感じることのないように、ご自宅の猫ちゃんの性格と向き合って楽しい生活を送れるようにしましょう。