猫を迎えて、避妊・去勢をするかどうかという問題に悩む飼い主さんは多いです。
健康な体にメスを入れることに抵抗がある方もいらっしゃいますが、もちろん猫の避妊・去勢にはメリットがあるので一般的なものになっています。
今回は、避妊・去勢をするメリットや手術に適した年齢、費用などをお伝えします。
猫の避妊・去勢のメリット
猫に避妊・去勢をすることはメリットも多く、長い目で見て、猫の健康を守るためにもとても重要なポイントです。
避妊のメリット
避妊のメリットは以下の通りです。
- 乳腺腫瘍の発生率の低下
- 子宮の病気の予防
- 発情期独特の大きな声をなくす
発情期の鳴き声は太く低い鳴き声で、とても大きな声で鳴きます。そのため、近所迷惑になってしまいトラブルに発展するケースもあります。
老年期になった際に避妊をしていないと、子宮の病気にかかる場合もあります。
子宮蓄膿症という病気で、非常に緊急性が高く、動物病院での緊急の手術が必要になります。
避妊をしていることで、ほぼ完全に防ぐことができます。避妊手術をすることで得られる大きなリスクヘッジと言えるでしょう。
去勢のメリット
去勢のメリットは以下の通りです。
- 精巣の病気の予防
- マーキングの防止
- メスの声に惹かれて家を出てしまうなど、迷子の防止
オス猫の場合、気になりやすいのはマーキングです。
スプレーと言われる霧状のおしっこをいたるところに吹き付けるため、家の壁などがおしっこの臭いで充満してしまうこともあります。
また、このマーキングの臭いはなかなか取れません。
そしてメス猫と同様、生殖器の病気を防ぐこともできるため、マーキング防止のためにも去勢するメリットがあるといえるでしょう。
特にオス猫の場合は、潜在精巣という、精巣が体内に入ったままで降りてこない先天的な病気があります。
この潜在精巣は、そのままにしておくと半数が悪性腫瘍化するといわれております。
手術に適した年齢は?
去勢や避妊の手術を受ける時期は、生後6ヵ月頃が目安です。
メス猫の場合、太く大きい声で鳴き始めたときが発情期の開始ですので、発情期が来る前のタイミングで避妊手術に踏み切るのがよいでしょう。
もし発情期が来てしまっても、避妊をすることは可能です。
ただ、一回目の発情の前に手術をすることでその後の病気のリスクが減ると言われています。
手術にかかる費用
避妊や去勢の費用は動物病院によって差があるため、事前に電話で問い合せて聞いてみると良いでしょう。
おおよその目安は下記の通りですが、麻酔をかけて問題がないか検査したり、血液検査の費用がかかるケースもあるため、動物病院で確認しましょう。
- 避妊:約30,000円~50,000円
- 去勢:約20,000円~40,000円
避妊手術は、開腹が必要なので、やや高額になります。
まとめ
猫の避妊・去勢はさまざまな考え方がありますが、受けられるメリットはしっかりと理解しておくに越したことはないかと思います。
是非、この記事を参考に、もう一度かんがえてみてください。