皆さんは、猫の平熱をご存じですか?
実は、猫の平熱は、人よりもやや高く、38℃くらいが平熱です。
触れたときに猫がポカポカとあったかいのは、そのためです。そんな猫の体温が低く感じた場合はどうしたらいいでしょうか。
今回は猫の体温が低い時の対処方法をお話します。
猫の平熱は何度?
猫の平熱は、個体差がありますが、おおよそ38℃から39℃です。
例えば、動物病院などに行ったときは普段よりも緊張している状態なので、体温がやや高くなる子もいます。老齢の猫や、病気の猫などは、体温が低くなる傾向にあります。
猫の低体温症とは?
体温が低い状態が体温が、ずっと続いている場合は、その子が通常状態ではない事を示しています。より具体的に言うと、「低体温症」になっている可能性があります。
猫の深部体温(腸の温度)が、37.8℃以下になると、自分で体温を上昇させることが出来ず、体温が恒常的に低い状態になることを低体温症といいます。
猫の低体温症は3段階
低体温症になっている時は、命に関わるとても危険な状態です。
低体温症にも段階があり、次の3段階あります。
- 軽度の低体温症(32~35℃)…震えや、元気消失、食欲がない
- 中等度の低体温症(28~32℃)筋肉の硬直・意識がない
- 重度の低体温症(28℃以下)心停止、呼吸停止
猫の低体温症の原因と対処方法
猫が低体温になる原因は非常にさまざまです。もちろん、体温調整が難しい子猫や、老猫、痩せている猫が寒いん場所にいると、体温は下がりやすいです。
また、ほぼすべての病気で、悪化すると体温がさがります。
ですから、動物病院では、入院患者は基本的に1日に3回は必ず体温をチェックします。
猫が低体温症になっている時にどのように対応したらいいでしょうか。
低体温症の猫の対処方法
猫の体温が低い場合、猫が明らかに病気ではないと言えるのであれば、ひとまず自宅で温める事も選択肢のひとつです。注意が必要なことは、急激に温めないようにする事です。ヒートショックという急激な温度変化も体に負担がかかるためです。まずは、タオルや、毛布で温めましょう。
中度の低体温症の場合は、病院に行く選択肢が第一ですが、応急処置として、ペットボトルや湯たんぽに人肌程度の熱すぎないお湯を入れて、タオルなどに包んで、猫の体幹部に当ててあげてください。
病院に行く
温めても猫の体温が上がらない場合や、なんらか疾患が疑われる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。鼻水や、おしっこの色、量、うんちの量、食欲、元気に少しでも異常があるなら必ずこの選択をしてください。
何らかの病気が原因で体温が下がっているというのは、正直な話かなり重度であることが多いからです。
猫を毛布などに包み、段ボールに入れるなどして少しでも外気に当たらないように気を付けましょう。
まとめ
猫の体温は、人よりも高いので、触れたときにポカポカとしますが、その感覚に違和感があるときは低体温症をおこしている可能性があります。今回の記事で、原因や、対処法を頭に入れておいて頂けますと幸いです。
寒い時期も、体調管理に気を付けて過ごしましょう。