猫の動作のなかでも、ゴロゴロと喉を鳴らす姿にほっこりとする人は多いでしょう。ゴロゴロ音の仕組みには数々の見解がありますが、明確な仕組みは未だ不明です。また同じネコ科であっても、ゴロゴロ音を発しない動物もいます。子猫が喉を鳴らすのは、母猫と意思疎通を図るためとされています。成猫の場合は、子猫時代の名残や、飼い主へのおねだり、体調不良などが考えられると言われています。
どんな仕組みで猫はゴロゴロ音を出す?
猫のゴロゴロ音の仕組みや、猫以外の動物もゴロゴロ音を出すのかを紹介していきます。
猫のゴロゴロ音の仕組みには諸説あり
猫がゴロゴロ音を出す仕組みは諸説あります。軟口蓋が動いて音を発している説や、声帯の振動によって音が鳴るという説がその一例です。また声帯とは別の部位でゴロゴロ音が鳴っているという説も唱えられています。こちらは、ゴロゴロ音と鳴き声の周波数が異なることに起因した説です。数々の説が唱えられてはいるものの、はっきりとした仕組みは未だ不明とされています。
猫のほかにはどの動物がゴロゴロ音を出す?
ゴロゴロ音を発する動物は猫以外にもいます。たとえばチーターやオオヤマネコはゴロゴロ音を出すといわれています。反対にライオンやヒョウ、トラなどはゴロゴロ音を出しません。似ている種族でも、ゴロゴロ音を出す動物と出さない動物がいる点は特徴的であり、興味深い点ともいえます。
猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由
どのような理由で猫はゴロゴロ音を発するのか、子猫と成猫それぞれの場合に分けて紹介します。
子猫のゴロゴロ音
子猫は、母猫との意思疎通の手段として、ゴロゴロ音を発するといわれています。空腹や遊びたい気持ちを、ゴロゴロと喉を鳴らすことで母猫に伝達するようです。一方、母猫は母乳を与える際などに子猫に向けてゴロゴロ音を発します。
成猫のゴロゴロ音
成猫がゴロゴロ音を発する理由のひとつが、子猫時代の名残です。飼い猫が飼い主に向かってゴロゴロと喉を鳴らしている場合は、何かをおねだりしている可能性があります。また中低音のゴロゴロ音は、甘えているときやくつろいでいるときに見られる行動です。飼い主を母猫のような存在と認識しているといえます。
このほか体調がすぐれない場合や、緊張している場合もゴロゴロ音を発するといわれています。通常よりも低音のゴロゴロ音を耳にした場合は注意が必要です。
ゴロゴロ音は、猫を飼ったことがある人にとっては身近な音といえます。身近でありながら、謎多きこの音をどのように発しているのか、猫に聞いてみたくなりますね。