猫の歯の成長速度は、人間よりもはるかに早いといえます。あっという間に生え変わってしまうので、気がつかない飼い主さんも多いでしょう。
乳歯が生え始めは生後2~3週間目あたりで、生後約3ヶ月には生え変わりがスタートします。猫の歯が生え変わる時期には、噛み癖の増加や口臭などの兆候が見られる点が特徴です。
猫の乳歯が生え始める時期と生え変わりの時期
歯の生え変わりは、人間同様、猫にも見られる現象です。ただし猫の歯の成長は、人間よりもはるかに早い点が特徴的でしょう。
乳歯の生え始めの時期とは?
一般的に、猫の乳歯は生後2~3週間目頃から生え始まるといわれています。そして生後1ヶ月半を迎える頃が、すべての乳歯が生えそろう目安といえるでしょう。
乳歯から永久歯に生え変わる時期
乳歯から永久歯への生え変わりは、生後約3ヶ月から始まるのが一般的といえます。生後約6ヶ月までには、完全に生え変わるでしょう。
猫の乳歯が生え変わるときの兆候とは?
気づけば生え変わっている猫の歯ですが、猫の様子をよく観察していると、生え変わりの兆候を察知できます。乳歯の生え変わりの兆候と、抜けた乳歯はどうなるのかは、以下のとおりです。
噛み癖が強くなる
乳歯が生え変わるときの兆候としてよく見られるのが、物を噛む頻度の増加です。歯茎のむずがゆさから、人の手やおもちゃを噛むことが増える場合があります。生えたばかりの永久歯を守るためにも、歯の生え変わり時期には激しい遊びは避けましょう。
強い口臭
噛み癖のほかに、一時的な強い口臭も、猫の歯の生え変わりの兆候といえるでしょう。食べ物などのカスが、乳歯と永久歯の間に残りやすくなることが、口臭のおもな原因です。口臭が気になる状態が長引く場合は、獣医師に相談した方がよいでしょう。
抜けた乳歯のその後の行方
いつの間にか生え変わっている猫の乳歯ですが、抜けた歯のその後の行方が気になりませんか。どうやら猫は、乳歯が抜けると飲み込んでしまうことが多いようです。したがって抜けた乳歯を手に取ることができるのは、貴重な機会といえるでしょう。余談ですが、猫のお腹に入った乳歯は便と一緒に排泄されるのでご安心ください。
いつの間にやら生え変わる猫の乳歯ですが、抜けた歯が床に転がっている場合もあるようです。もし見つけたら記念に取っておくのもよいでしょう。