猫の「イカ耳」とは何かご存じですか?猫が耳を横向きにピンと伸ばした状態のことです。その姿を上から見るとまるでイカのような形をしているので、イカ耳と呼ばれています。なんだかかわいらしいですが、実はイカ耳の猫ちゃんには要注意です。イカ耳の猫はどんな気持ちなのでしょうか。
猫がイカ耳になるのはどんなとき?
猫は視力があまりよくなく、聴力が優れている動物です。周囲の状況を視覚で判断する人間とは違い、猫は聴覚で獲物を見つけたり危険を察知したりしています。そのため耳を動かして音のする方向や距離を正確に把握できるよう、耳の筋肉が発達しています。
猫が耳をピンと伸ばしているときは鋭い聴覚で周囲の状況をうかがい、危険がないか確認している可能性が高いです。
緊張している・恐怖を感じている
猫は他の猫や犬などの動物に遭遇し威嚇しているとき、イカ耳になります。耳以外にも身体の毛を逆立て、背中を弓なりに反らせる動作も見られます。
相手に対して恐怖を抱いているときは、姿勢が低くなりイカ耳も頭にぺたっと付けるように低く広げます。低い唸り声をあげることも多いです。
どちらにしても、このときの猫は臨戦態勢のため、うかつに手を出すとひっかかれたり噛まれたりすることがあるので注意しましょう。けんかを止めたいときは大きな音を立てて猫の気をそらすのが有効です。
不安を感じている・警戒している
猫は繊細な動物です。聞きなれない音がした、知らない人がいるなど「いつもと違う」ことに強い不安を感じます。いつもと違うこの状況が危険なものではないか、耳から情報を集めようとしています。
不満を感じている
放っておいてほしいときに触られる、おやつが欲しいのにもらえない、など不満を感じているときもイカ耳になります。不満なときはイカ耳と同時にしっぽをぱたっ、ぱたっ、と大きく床にたたきつけるように振ることも多いです。
イカ耳の時は注意!耳から愛猫の状態を把握しよう
猫がイカ耳になるときは、ご機嫌ななめであることがほとんどです。イカ耳の原因に心当たりがあるようなら、不満・不安を解消してあげるようにしましょう。