猫は人間よりもずっと成長の早い動物です。まだまだかわいい子猫と思っていても繁殖が可能だったり、元気なようでも老化が始まっていたりすることも。
健康的な生活のためには、人間に換算すると猫ちゃんが今どれくらいの年齢なのかを把握し、それに合わせたケアをすることが大切です。
ここでは猫の年齢や、年代ごとに気を付けることについて解説します。
猫の年齢を人間の年齢に換算すると
猫は大人になるまでのスピードが速く、約1年で成猫になります。
成猫になってからの成長は少し緩やかになり、だいたい1年で4歳年を取る計算です。
ただし生育環境や品種、健康状態などによって個体差があります。
猫 | 人間 |
1ヶ月 | 1歳 |
2ヶ月 | 3歳 |
6ヶ月 | 9歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
5歳 | 36歳 |
7歳 | 44歳 |
11歳 | 60歳 |
※獣医師広報板 犬・猫と人間の年齢換算表(http://www.vets.ne.jp/age/pc/)より引用
年齢ごとの猫の変化
下記の変化はあくまで目安です。個体差があるので、日頃の猫ちゃんのようすを観察して判断してくださいね。
子猫期(~1歳)
生後4か月ごろまでが一番成長スピードの速い時期です。生後3週ごろから生え始める乳歯は生後3ヶ月ごろには生え変わり永久歯になります。
早い個体では生後6ヶ月ごろには繁殖が可能になるので、繁殖を希望しない場合はそれ以前の避妊・去勢手術が推奨されます。
さまざまなことに興味を抱きますが危機感が弱く、思わぬ事故に見舞われることが多い時期です。危険になるものを手の届くところに置かないなど、安全への配慮が大切です。
成年期(1歳~6歳)
縄張り意識が強くなり、他の猫とケンカをしやすくなります。発情期になると脱走したがり、怪我や感染症にかかって帰ってくることもあるので注意しましょう。
免疫力が高く、体調が安定します。
中年期(7歳~10歳)
落ち着きが出てきて、あまり物事に動じなくなります。活動もあまりしなくなり、代謝が落ちるので餌のカロリーに気を付けましょう。
眠る時間が長くなるので、落ち着ける場所を作ってあげることが大切です。
徐々に免疫力が落ちはじめ病気にかかりやすくなります。定期的に健康診断を受け、病気の早期発見につとめましょう。
高齢期(11歳~)
動きがゆっくりになり、ほとんど寝て過ごすようになります。暖かい場所を好んであまり動き回ろうとしません。水飲み場やトイレを近くに置いて無理のないように配慮してあげましょう。
免疫力が弱まり、さまざまな病気のリスクが発生します。
老化により餌を上手に食べられなくなる、トイレを失敗するといったことも発生します。
まとめ
猫は人間よりもずっと寿命の短い動物です。少しでも元気に長生きしてもらうために、年齢ごとのケアにも留意しましょう。