よく観察してみると、猫にはさまざまな寝方があります。へそ天や香箱座り、アンモニャイトなどが、猫の寝方の代表格です。いずれの寝方も可愛らしく、癒しの極みといえるでしょう。
ただし過眠や不眠、うずくまって寝るなどの様子が見られた際には、注意が必要です。体調不良の可能性があるので、必要に応じて動物病院に行きましょう。
猫の寝方は種類が豊富!
猫の寝方はバリエーションに富んでいます。いずれの寝方も大変かわいいものです。以下、猫の代表的な寝方を紹介していきます。
へそ天
猫の寝方のなかでも特に可愛らしい寝方がへそ天です。へそ天とは、おへそを天井に向けて寝ていることからついた名称で、仰向けで寝ている状態を指します。
急所であるお腹を無防備にさらした寝方であるため、飼い主への信頼度が高くないとへそ天は見られません。へそ天をしているときは、かなりくつろいでいるといえるでしょう。
アンモニャイト
アンモニャイトは体を小さく丸めた寝方で、ニャンモナイトとも呼ばれます。渦を巻いたように寝る姿がアンモナイトに似ていることが、名称の由来です。
アンモニャイトは、可愛らしさに癒される半面、猫の体の柔らかさに脱帽させられる寝方といえます。
香箱座り
猫によく見られる姿勢のひとつである香箱座りは、前足を体の中に折りたたんだ体勢が特徴です。お香を入れる箱の形に似ていることが由来といわれています。
香箱座りでの睡眠は、へそ天と同様にくつろいでいる状態です。ただし香箱座りは有事の際に動けるように備えた姿勢であるため、へそ天よりは警戒心が残っているといえるでしょう。
体調不良が考えられるときの寝方
猫がすやすやと眠っている姿は愛らしいですが、寝方によっては体調不良のサインが隠れていることもあります。注意しておきたい猫の寝方は以下のとおりです。
過眠・不眠
ご飯も食べずに、いつもよりも長く寝ているときは、体調不良の可能性があります。また不眠の場合も注意が必要です。不眠でありながら食欲が旺盛である場合、甲状腺機能亢進症が疑われます。たくさん食べているのに体重が減っているなどの症状が見られたら、早急に獣医師に相談しましょう。
うずくまって眠る
うずくまった姿勢で猫が寝ているときには、ケガなどが原因の痛みを隠している恐れがあります。ケガがないかを確認しつつ、ほかに異変がないかも確認しましょう。状態によっては獣医師への相談も必要です。
以上、猫の寝方の種類や、注視したい寝方についてご紹介しました。猫と暮らす際には、体調管理に配慮しつつ、猫が安心して眠れる環境づくりを心がけましょう。