猫ちゃんが急に大きな声で鳴くことが増えたり、粗相が増えたりしたら発情期を迎えた可能性があります。
まだ子猫だし、と思う方もいるかもしれませんが、猫の成熟は意外と早いのできちんとした対処が必要です。
猫の発情期について解説します。
猫の発情期の特徴
猫は「長日繁殖動物」といい、日照時間の長い季節になると繁殖期を迎えます。猫は妊娠期間が2ヶ月です。日が長くなり始める時期に妊娠することで、暖かく餌を捕まえやすい時期に子育てができるためなのです。
しかし人間に飼われるようになったため野生とは違う環境に順応し、日照時間に関係なく発情期を迎える猫も増えています。
発情期が季節に影響を受けるのはメスのみで、オスは発情期を迎えたメスと接触することで発情します。
メスの場合
個体差もありますが、メスの猫は生後6ヶ月~12ヶ月で最初の発情期を迎えるといわれます。発情期を迎えると以下のような行動をとります。
・大きな声で鳴く
・飼い主や家具にしつこく体をこすりつける
・トイレ以外の場所でおしっこをする
・寝転がって体をくねくねさせる
・お尻を持ち上げるような姿勢を取る
オスの場合
オスが発情期を迎えるのは生後9か月ごろといわれます。発情期の特徴的な行動は以下のようなものです。
・大きな声で鳴く
・スプレー(マーキング)をする
・攻撃的になる
・外に(発情したメスのもとへ)行きたがる
猫が発情期を迎えたら
発情期を迎えると大きな声が気になったり、つらそうな猫をどうにかしてあげたくなったりしますが、生理的な現象のため止める方法はありません。
叱って鳴くのをやめさせようとするのは猫にとって大きなストレスなのでやめましょう。
発情期を迎えた猫は必要以上に構わずそっとしておいてあげるしかありません。
<h3>発情期を迎えた猫への対処
発情期を迎えた猫は外に出たがりますが、出してはいけません。興奮しやすいのでケンカで怪我をするかもしれないですし、メス猫は外で妊娠してきてしまう可能性が高いです。気を紛らわすために室内でしっかり遊んであげるのもよいでしょう。
発情期のオス猫で困るは霧状のおしっこであるスプレーです。スプレーはにおいが強いのですぐに掃除しましょう。同じ場所で繰り返す傾向があるのでシートや布をかぶせるなどの処理をしておくことがおすすめです。
避妊・去勢も重要な選択肢
猫は発情期を迎えても妊娠しないと、またすぐに発情を繰り返します。
発情は子孫を残すためのもので、発情していても生殖行動に至れないというのは猫にとって大きなストレスです。
猫の子供を希望しない場合は、早めに避妊や去勢を検討することも大切です。
避妊や去勢は生殖器の病気を防ぐことにもなります。
まとめ
個体差がありますが、猫は早ければ生後半年ほどで発情期を迎えます。望まぬ妊娠や脱走による怪我を防ぐためにも、どう対処していくかを早めに考えておきましょう。