猫が飼い主さんから離れると、不安のあまり粗相や体調不良を引き起こすことがあります。このような状態は分離不安症と考えられるでしょう。猫の分離不安症を改善するには、飼い主さんとの距離感の見直しや、1匹でいることに慣れる必要があります。
飼い主さんとの距離感が猫の分離不安症の原因?
猫の分離不安症とはどのようなものか、順番に解説していきます。
そもそも分離不安症とは?
分離不安症とは、ある特定の対象に強い愛着を持ち、その対象と離れると強い不安を感じる状態をいいます。猫の場合では、飼い主さんの姿が見えなくなると精神的に不安定になり、粗相や下痢、嘔吐などを引き起こすことが多いです。
猫とべったりは危険
完全室内飼育で、在宅時は猫と常に一緒にいるという飼い主さんは多いでしょう。猫が1匹で留守番をする状況が極端に少ない場合、分離不安症を起こしやすくなる可能性があります。また留守番中に何か怖い体験をしてしまったときにも、分離不安症に陥ることがあります。常に飼い主さんがそばにいないと猫が不安になってしまうようであれば、猫との距離感が見直す必要があるでしょう。
猫の分離不安症に対処するには
1匹でいることへの不安を軽減させる工夫が、猫の分離不安症の対処法となります。具体的な方法は以下のとおりです。
猫が1匹で過ごす時間を作る
四六時中一緒にいたい気持ちをグッと抑えて、飼い主さんが在宅中でも、猫が1匹で自由に過ごせる時間を作ることが大切です。ただし猫が遊んで欲しいと近寄ってきたときには応えてあげましょう。
留守番の練習をする
飼い主さんの姿が見えなくても不安感に駆られないように、留守番の練習をしましょう。はじめは数分程度を目安にして、慣れてきたら少しずつ時間を延ばすのがポイントです。また猫用のハウスなどを使用して、猫が安心できる場所を設けることも効果的といえます。
一緒の空間にいると、愛猫のかわいらしさから常に構ってしまうかもしれません。分離不安症を回避するためには、少しつらいですが飼い主さんの我慢も必要でしょう。