人間と同様に、猫も結膜炎や白内障、緑内障を患うことがあります。
飼い主としては、それぞれの病気の症状や治療法について、知識を身につけておきたいところです。
また猫の目の病気の予防法を知っておくことも大切でしょう。
予防法としては、定期検査の受検や外傷を防ぐことがあげられます。
知っておきたい猫の目の病気とは？
愛猫の健康維持のために、飼い主が知っておきたい猫の目の病気は複数あります。
病気の原因や症状、治療法をそれぞれ解説していきます。
結膜炎
結膜炎とは、瞼の内側にある結膜という粘膜に炎症が起きる病気です。
猫の結膜炎の場合、猫ヘルペスウイルスやクラミジアなど、ウイルスへの感染が原因で発症するといわれています。
また細菌感染や、異物が目に入ることも、結膜炎の原因の一例です。
結膜炎には、目やにや瞼の腫れといった症状が見られます。
治療法としては、抗生物質や抗炎症作用のある点眼薬を使用した、投薬治療が一般的でしょう。
白内障
目のレンズである水晶体の一部もしくは全部が白く濁る病気を、白内障といいます。
白内障のおもな原因は、白内障以外の目の病気や外傷、遺伝などが代表的です。
白内障になると、黒目が白く濁るほか、視力低下で物にぶつかるといった症状が見られるでしょう。
白内障は、病気の進行を遅らせるための投薬治療や、水晶体の手術で対処します。
緑内障
緑内障は、視神経や網膜の変化によって視力を失う恐れのある病気です。
眼圧の上昇が原因で、視神経に影響を及ぼします。
猫の緑内障には、目が大きく見えて充血している、目を痛がるなどの症状が見られる点が特徴です。
治療法としては、眼圧を下げる薬の処方や、手術があげられます。
猫の目の病気の予防法
愛猫の目の健康を守るための方法について、順番に紹介していきます。
定期検査
病気の早期発見のため、定期的に検査を受けることをおすすめします。
年1回が、検査の目安です。また日頃から愛猫の目の様子を観察し、異変に気がついた際には獣医師に相談するようにしましょう。
外傷を防ぐ
猫同士のケンカや事故などによる外傷が原因で、目の病気を発症してしまうことがあります。
そのため完全室内飼育が望ましいでしょう。
室内で多頭飼育をする場合は、それぞれの猫が個別に過ごせる空間を作ることが大切です。
視力は猫の生活において、とても大切なものといえます。
日頃から猫の目の病気予防に努め、異変をいち早く察知できるようにしましょう。
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