猫を飼っていると、猫特有のケガや病気に見舞われてしまうこともあります。野良猫でもけがをしていたり風邪を引いていたりするとそのままにしておくことは難しいでしょう。飼っている猫がケガや病気、風邪を引いてしまったときはより一層心配になり、慌ててしまうと思われます。そんな時も症状と対処法を知っていれば、慌てることなく猫を助けてあげることもできます。
自分の愛猫はもちろん、傷ついている猫を助けてあげるためにも、症状や対処法を知っておきましょう。今回は、猫の目の周りに起きる症状について解説していきます。怪我をしていれば早急に動物病院へ連れていくべきですが、目が赤くなっている場合はどのようなことが考えられるかをまとめていきます。
猫の目の周りが赤い時
通常、猫の目の周りは毛が覆われていて毛の色にあった皮膚をしています。しかし、怪我や腫れなどがあれば内出血をしていたり炎症をしていたりして、皮膚が赤くなります。そのため、目の周りが赤くなっていたり、膿んでいるような黄色をしていたりと不自然な色をしている場合は異常な状態と言えます。
猫の目の周りが赤い時は何かしらの病気にかかっている可能性が高いので、猫が自分で引っかいて症状を悪化させる前に、対処をしてあげましょう。目の色が赤くなっているのと同時に、涙目や目やになども併発してあらわれることがあるので、患部を「濡らしたガーゼ」で優しくふき取ってあげたりして清潔に保ってあげましょう。乾いたティッシュは、患部を痛めてしまうので控えてください。
猫の目が赤いことから考えられる病気
目の周りが赤い場合に考えられる病気は4つあります。
眼瞼(がんけん)炎
眼瞼とはまぶたのことです。眼瞼炎に陥ってしまうと目の周りが赤く腫れ、脱毛や化膿などの症状があらわれます。目の周りの赤み、涙や瞬きの増加が特徴です。このような症状が現れたら動物病院へ受診し、治療にあたりましょう。
アレルギー
目の周りの皮膚に現れるアレルギー反応という可能性があります。食物やハウスダスト、紫外線などが原因で目の周りが赤くなってしまうこともあるので、アレルギー検査をしておくと安心です。
結膜炎
白眼という部分からまぶたの裏側までを覆っている結膜に炎症が起きてしまい、目の周りが赤くなってしまう病気です。猫風邪や感染症、鼻腔炎など、他の病気にかかっている時に併発することが多いです。異物が目の中に入ってしまった際も結膜炎にかかることがあり、重度の場合は手術を行う必要があります。
角膜炎
瞳を覆っている角膜が、猫風邪や異物などで炎症が起きて目の周りが赤くなってしまうのが角膜炎の症状です。こちらも重度の際は手術になることもあるので、動物病院へ受診させましょう。
まとめ
猫の目の周りが赤くなる原因や対処法についてまとめました。異常が現れた場合は患部を清潔にし、動物病院へ受診することが第一です。受診後も患部を舐めたり引っかいたりしないように、「エリザベスカラー」という首に巻くものを付けると良いでしょう。