猫は完全肉食動物で、野菜を食べなくても問題ありません。それどころか、人間には健康によい野菜が猫にとって有害な場合もあります。猫に野菜をあげるなら、食べても大丈夫なものか事前にきちんと調べましょう。
ブロッコリーは猫に害となる成分を含んでいないので食べさせても大丈夫です。ただし、いくら食べてもいい、というわけではありません。与え方の注意点を解説します。
猫が食べるブロッコリーの適量
猫に食べさせていいブロッコリーの量は、成猫で1日あたり小さじ1杯ほどです。
少ないと感じるかもしれませんが、ブロッコリーは繊維質が豊富です。食物繊維は便秘の解消が期待できますが、たくさん与えると猫の胃腸には大きな負担がかかります。消化器官が未熟な子猫や、高齢猫には与えないほうが無難です。
摂りすぎると有害な成分も
ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」という成分は身体の解毒作用や抗酸化作用を高めるといわれ、注目されています。
猫の身体にも同じ作用が期待できる一方で、猫には刺激が強く、食べ過ぎると胃炎を発症します。胃炎による嘔吐で脱水症状を起こす危険もあるので、適量を超えるブロッコリーを与えるのはやめましょう。
ブロッコリーの葉や茎、スプラウトは?
私たちが普段食べるブロッコリーはつぼみの部分です。それ以外の葉や茎に興味を示す猫もいるようですが、葉や茎もつぼみのブロッコリーと同じと考えましょう。食べさせていい量はつぼみ、葉、茎すべてトータルして小さじ1杯ほどです。
スプラウトには先ほど紹介した「スルフォラファン」がブロッコリーの20倍ほど含まれるといわれます。猫が胃炎を起こしてしまう可能性が高いため、食べさせないほうがよいでしょう。
猫にブロッコリーをあげるときの注意点
ブロッコリーをあげる際は生ではなく、茹でたものを細かく刻んであげるようにしましょう。茹でて柔らかくした方が消化によいためです。また、猫は食べ物をあまり噛まないので、生の硬いブロッコリーを与えるとのどに詰まらせる可能性もあります。
まとめ
ブロッコリーを食べても猫に害はありませんが、本体肉食である猫にとって必要な食物ではありません。食べたがる猫にだけ適量を与えるようにし、積極的に食べさせることはしないようにしましょう。