私たちは「健康のために気を付けるべきことは?」と聞かれたら何と答えますか?
多くの人が「食事」「睡眠」「適度な運動」「ストレスの解消」などを答えるはずです。
その答えは猫にも当てはまります。
猫は高齢になると腎臓を患いやすい動物です。
そんな猫のために猫のフードでは腎臓の健康に配慮したものが多くあります。
この記事では猫の腎臓用フードの選び方について解説します。
猫の腎臓用フードってどんな違いがあるの?
猫の腎臓用フードは総合栄養食と療法食の2つに分けることができます。
この2つのフードにはそれぞれに違った目的があり、似て非なるものです。
そのため同じ「腎臓用」のフードであっても栄養成分のバランスなどはかなり違ってきます。
ここからは総合栄養食と療法食の目的と違いについて解説します。
総合栄養食
総合栄養食とはそのフードと水のみで健康を維持することを目的として調整されたフードのことです。
なので、総合栄養食とは与える猫自身が現在健康であるということを前提条件として作られています。
また、特殊な事情がない限り与える際に獣医師の指導は必要ありません。
療法食
療法食とは特定の疾患に配慮して、その疾患の症状を和らげたり、進行を遅らせたり、再発の予防を目的として成分を調整しているフードのことです。
なので、療法食とは与えられる猫が既に特定の疾患にかかっていることが前提条件として作られています。
また、本来は病気の猫に与えるものなので獣医師の指導の下で与える必要があります。
猫の健康な腎臓をフードで守りたい!健康なうちにできることは?
高齢猫の多くかかかるといわれている腎臓病は初期の段階では症状がわかりにくく、発症に気が付いた時には病気が進行しているということも珍しくはありません。
しかも、一度機能を失ってしまった腎臓の機能は回復することはなく、特効薬もないのが現状です。
そのため、できるだけ長く猫の腎臓の健康を維持するためには「食事による腎臓への配慮」が大切になってきます。
総合栄養食の「腎臓配慮」を活用しよう!
猫自身が健康で、これからのために腎臓病を予防したいのであれば腎臓病に配慮した総合栄養食を与えると良いです。
市販のフードの場合は「腎臓の健康に配慮」「腎臓の健康サポート」などパッケージにわかりやすく記載された物が多いので最初はそれを目安に探してみることをおすすめします。
しかし、ここで注意しなければいけないことが1つあります。
それは、腎臓病を恐れるあまり、あまりにも猫の年齢とかけ離れたフードを選ぶのはよろしくありません。
猫の腎臓病は基本的に高齢の猫に多く発症するため、フードもシニア猫の栄養バランスに合わせたうえでの腎臓ケアとなっています。
そのため、子猫や若い成猫時代からシニア用のフードを与え続けてしまうと、本来必要な時期に必要な栄養が取れず逆に体調を崩してしまう恐れがあります。
年齢にあった適切な栄養を摂ることも健康の維持のためには欠かせないので、どうしても不安ならば一度、獣医師や専門家に相談してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
多くの飼い主さんが一日でも長い愛猫の健康を願うのではないでしょうか?
そんな飼い主さんの親心を汲み取って最近のキャットフードは猫のライフステージや品種、疾患の起こりやすい臓器に配慮したものなど一昔前では考えられないほど種類が多く、細やかになっています。
これらのフードを上手に活用して愛猫の健康維持に役立ててください。