おやつとして子供から大人まで大人気のお菓子、「ポテトチップス(以下、ポテチ)」。色々な味のポテチが近年では多くあり、チップス系のお菓子の大部分を占めていると言えるでしょう。人好みに作られているため味付けが濃いものが多く、猫が食べてしまえばかなりリスクがあります。
猫の中には人が食べているものに興味を持ち、人間の食べ物を欲しがる猫もいます。猫に進んでポテチをあげようとは思わないものですが、目を離している隙に飼い主が食べているものを口にしてしまう猫もいるかもしれません。果たして猫にとってポテチはどのようなものなのか、解説していきます。
猫はポテチを食べてしまっても大丈夫?
感覚的に猫にポテチを好んで与えないという方が多いと思いますが、もちろんポテチを与えてはいけません。人好みに味付けをされているので、猫にとってはかなり濃い味付けのものがほとんどになります。
ポテチの中には味付けもされていないような、野菜そのものをチップスにしたものやささみチップスのようなものもあるので、そういったポテチであれば猫に与えてしまっても問題はありません。しかし基本的に人向けのポテチには味付けがされているので、猫に与えることは得策とは言えません。猫がいるご家庭では食べ物を放置したり猫が食べれるような場所に人の食べ物を置かないようにしましょう。
ポテチが猫に与えるリスク
猫にポテチを与えることによってどのようなリスクがあるのか、解説していきます。まず第一に懸念されるのは「人用の味付け」ということです。猫には味付けが濃過ぎて、塩分過多に陥ってしまいます。ポテチが塩味でなければ塩分過多にはならないのかと言われれば、そういうわけではありません。塩以外の味で商品がうたわれていても、多くの商品が多少の塩を使用して味付けをしています。
しかし、誤って食べてしまった場合は少量であれば血圧が上がってしまう心配などはありません。塩分過多は日常的に与えているもので蓄積されるので、誤って少量食べてしまったからと言って、急に塩分過多に陥ることはありません。しかし、猫の中にはアレルギーの子もいるかもしれないので、様子を見て少しでも変と感じたら動物病院を受診しましょう。
猫とポテチを楽しむ方法
その他にも味付けによっては、猫の中毒反応を起こしてしまうようなポテチがあります。それが「オニオン」です。コンソメ味というポテチの中にも「オニオンパウダー」が使用されていることもあり、猫が玉ねぎを摂取すると嘔吐や発熱、貧血などを起こしてしまい、大変危険です。
そんなポテチですが、猫とポテチを楽しむ方法がないわけではありません。実は猫用おやつにポテチのようなものが売られています。猫用チップスというもので、牛肉や鶏ささみ、魚などを使用して猫に合わせて作られている商品です。猫とポテチを楽しみたい方は人用ではなく、しっかりと猫に配慮されたものを与えるようにしましょう。