「猫は発情期になると問題行動が起こる」というのを聞いたことはありませんか?
最近では不妊手術の認知が高まり、飼い猫の大半は不妊手術を受けるようになりました。
しかし、猫によっては不妊手術前に発情が来て、今までと違う行動に飼い主さんが困惑してしまうこともあります。
ここからは、見る機会が減った猫の発情期と問題行動について解説します。
猫の発情期って何?どんな時に起こるの?
発情期とは交尾・妊娠が可能な期間のことです。
発情とは繁殖が可能という意味で、発情期=繁殖期になります。
また、猫の発情期はメス猫のみにみられる期間で、オス猫に発情期はありません。
しかし、発情期がないということはオス猫は発情したメス猫がいれば常に交尾が可能であるということです。
何歳くらいからなるの?
メス猫は早くて生後4か月、普通は6か月以上で発情期を迎えます。
オス猫は生後7か月くらいから繫殖行為が可能です。
時期はあるの?
猫の発情期は春から秋にかけて3~4回とされています。
1回の発情の日数は特に決まっておらず、排卵が起これば発情は収まります。
しかし、猫の排卵は交尾の刺激によって起こるので、高い確率で“発情が収まる=妊娠”ということになります。
また、猫の発情の周期は約14日間隔です。
もし、妊娠をしなかった場合でも、14日間隔で次の発情が訪れます。
このサイクルを発情期間中に繰り返します。
猫の発情期の問題行動はどんなものがあるの?
猫は発情期になるとお相手を求め、いろいろなアピール行動を起こします。
このアピール行動が人間と生活するうえで問題になることが多く、問題行動と呼ばれます。
ここからは、発情期の問題行動を性別ごとに解説します。
女の子の場合
・外に出ようとする
オス猫を探しにお外に出ようとします。
外に出れば交通事故や感染症など、様々な危険に晒されることになります。
・大声で鳴く
オス猫に自分のもとに来てもらうために大声で呼びます。
特徴としては「ウァーオ、ウァーオ」というような独特な声で鳴き、オス猫にアピールをします。
・トイレ以外での排泄
これもオス猫に自分のもとに来てもらうための行動です。
自分のにおいをテリトリーの広範囲に付けることによりオス猫に自分の居場所をアピールします。
これ以外にも、
・甘えん坊になる
・落ち着きがなくなる
・触ってもいないのにのどをゴロゴロ鳴らす
・お腹を床につけておしりを高く持ち上げる(ロードシス)
・ごろごろ転がり回る(ローリング)
・食欲不振
などの行動も見られます。
男の子の場合
・マーキング
自分のテリトリーを主張するためにトイレ以外の場所で、においの強い尿を吹き付けるように排尿(スプレー)します。
・徘徊・家出
メス猫のお誘いにこたえるために、家の中を徘徊してメス猫を探したり、外に出て会いに行こうとします。
外に出れば交通事故や感染症など、様々な危険に晒されることになります。
・喧嘩
ライバルに勝つために、気が立って攻撃的になったり興奮しやすくなることが多いです。
そのため、喧嘩が増える、もしくは激しくなるといった変化が見られます。
またこれら以外にも
・落ち着きがなくなる
・大声で鳴く
・臆病になる
などといった行動の変化もあります。
まとめ
いかがでしたか?
猫の発情は本来、命のバトンを繋いでいくためにはなくてはならない本能です。
しかし、現在では多くの飼い猫は室内で暮らし、発情行動は問題行動と捉えられることが多くなりました。
発情行動を問題とするしないは飼い主さんの状況や発情行動の程度にもよりますが、少しでも不安を感じ、愛猫の出産を望まないのであれば不妊手術を検討することをおすすめします。
この記事があなたのお役に立てたのなら幸いです。