昨今はおうち時間が増え、癒しを求めてペットブームが広がっています。とりわけ可愛らしく世話のしやすい猫は大人気。小さなお子さんのいる家では「猫を飼いたい」とねだられたこともあるのではないでしょうか?この記事では、子供のいる家で猫を飼うことのメリットとデメリットを解説します。
猫を飼うメリット
可愛らしい猫ちゃんと一緒に暮らす。それだけでも十分なメリットがあると言えますが、猫を飼うことのメリットはそれだけではありません。猫を飼うことは、子供の発育に良いと言われています。では具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
思いやりの気持ちを育むことができる
人間と違い、猫は言葉をしゃべることはできません。鳴き声や仕草などで感情を表します。猫と一緒に生活することで、子供は言葉の通じない相手の気持ちを察し、自分より小さく弱い生き物を思いやる力を身に付けることができます。
世話をすることで責任感を持つ
猫を飼うと、食事やトイレの世話などしなければいけないことが沢山あります。生き物ですので、飽きたからと言って途中で手放すことはできません。猫を家に迎えたら、子供に餌やりなど役割を与えるといいでしょう。子供は自分の役目を果たそうという責任感を持てるようになるはずです。
免疫力が向上する
ペットを飼っている家庭では、子供の免疫力が高くなるというデータがあります。また、ぜんそく発症のリスクも抑えられることが研究から分かっています。抜け毛やトイレなど、衛生面を心配する親御さんもいるかと思いますが、猫と暮らすことは子供の体の発達によい影響をもたらします。
猫を飼うデメリット
では、猫を飼うことのデメリットとは何でしょうか?
猫アレルギーを発症する可能性がある
猫の毛や、唾液・尿などに含まれる物質が原因でアレルギーを発症する場合があります。花粉症のような症状から、命に関わる重い症状など様々。定期的に部屋を掃除したり、猫のブラッシングやシャンプーをすることでアレルゲン物質を減らすことができます。
怪我をする可能性がある
猫には鋭い爪や歯があります。子供が猫を強引に抱こうとしたり尻尾を引っ張って猫を怒らせてしまい、引っかかれたり噛まれたりすることも。まずは子供に「猫には優しく触れる」ことを教えなければいけません。
ペットロス
動物の寿命は人間よりずっと短いものです。長生きする猫もいるとは言え、子供はいつか大事に育ててきた猫を看取ることになります。家族の一員を失った悲しみが大きいために、二度と猫を飼えなくなったという人もいます。感受性の強いお子さんがいる家庭では注意してあげたほうが良いでしょう。
猫を飼うことは子供にとってメリットばかりではない
猫は人の生活を潤し、癒してくれる存在です。しかしそれと同時に猫は生き物です。食事やトイレの世話が必要ですし、怪我や病気をしたら看病もしなくてはいけません。責任を持って面倒をみるべき存在だということを、子供も含めて家族みんなが理解しておかなくてはいけません。その上で猫を家に迎えるか検討するとよいですね。