外で猫を触って帰ってきた日に、お迎えに来てくれた猫がクンクンと臭いを嗅ぎフン!と、そっぽを向かれてしまった経験はないですか?
これは、知らない猫の臭いを飼い主の手から感じたため猫がやきもちを焼いて「知らないふり」をしているのです。
そんな、猫の「やきもち」について、飼い猫に嫌われない対処方法をご紹介します。
猫も、やきもちを焼く?
ネコ科の動物は、本来であれば単独行動で生活しています。
家族と共に生活することはあっても、別の個体と共に生活することが少ないのがネコ科の動物です。
本来、単独で生活している猫がなぜ人間に「やきもち」を焼くのでしょうか?
猫が、やきもちを焼く原因
単独生活の猫ですが、家で飼われている猫は野生の猫とはちょっと違うようです。
家で飼われている猫は、大人になっても自立できない、親離れが出来ていない猫が多くいます。
飼い猫は、食事・睡眠・排泄など、生活の全てを飼い主のお世話になっているのです。
生活の全てが飼い主任せで、世話してくれる飼い主を「母猫」のように慕います。
飼い主がずっと側にいる家猫は、いつまでも子猫の意識のままで飼い主に執着心が芽生えます。
この、執着心が「やきもち」の原因です。
やきもちを焼いたときの猫の態度は?
猫が、やきもちを焼いたときの態度は色々あります。
では、猫がやきもちを焼いたときの態度を状況にあわせて説明します。
外猫を触ったとき
猫を飼っていると、外出先で猫がいれば気になりますよね。
そして、近寄ってきたり、すり寄ってきたりすると思わず触ってしまいます。
そのまま家に帰ると猫にクンクンと臭いを嗅がれて、フン!とそっぽを向かれたら悲しいです。
これは、猫の本能である「縄張り意識」から生まれるやきもちです。
猫は縄張り意識が強い動物なので、自分のテリトリー(飼い主)に、他の猫が入ってきたと思い、やきもちを焼きます。
外猫が寄ってきたら可愛くて触りたくなりますが、外猫は病気や菌を持っていることもあるので、飼い猫にうつさないためにもむやみに触ることはやめましょう。
もしも触ってしまったら、手を石けんでよく洗ってから飼い猫に触るようにしてください。
多頭飼いの時
猫を家の中で複数飼っている方も多いでしょう。
猫には「飼い主を独り占めしたい」という独占欲があります。
多頭飼いをしていると他の猫にライバル意識を持ち、やきもちを焼くのです。
甘えん坊の猫ほど、他の猫が飼い主に可愛がられていることを良く思わずに、やきもちを焼きます。
飼い主が特定の猫だけを可愛がると、飼い主が見ていないときに威嚇したり攻撃したりする事があるので注意が必要です。
家族相手に
飼い主と猫で暮らしていたのに、結婚して奥さんが出来たり、お子さんが生まれたりして家族が増えると、猫にとってはライバルの出現です。
また、新しい猫を迎えたときにも同じライバル出現になります。
飼い主の愛情が新しい家族に向かってしまうと猫がやきもちを焼いて、新しい家族に対して威嚇したり、攻撃したりすることもあるので注意が必要です。
もの相手に
新聞の上に乗ってきたり、パソコンのキーボードの上に座ったり、洗濯物の上に寝られたりと経験がある方は多いと思います。
これも、飼い主さんの興味が自分以外に向いているので「こっちをむいて」「私と遊んで」と、やきもちを焼いている表現です。
猫に、やきもちを焼かれたときの対処方法は?
全ての猫がやきもちを焼くわけではありません。
やきもちを焼くか焼かないかは、猫の性格に強く関係しています。
甘えん坊の猫や自己主張の強い猫は、やきもちを焼くことが多いです。
猫がやきもちを焼いている時は、「かまって欲しい」「遊んで欲しい」と要求しています。
ですので飼い主は猫のことをよく見て、猫が何をして欲しいのかを考えることが必要です。
猫がやきもちを焼くことは、猫にとってストレスになります。
猫がストレスをためると、健康状態も悪くなるので注意が必要です。
猫の性格に合わせながら、猫と二人だけの時間を作ることも有意義な解決方法になります。
みんながいる中で可愛がっても、他の猫や、人を気にして満足感が得られないことがあるからです。
まとめ
猫がやきもち焼きだということが分かっていただけたと思います。
今回のポイントです。
- 飼い猫は、生活の全ての世話をしてくれる飼い主を母のこのように思っているので、親離れが出来ていない子猫のまま。
- 外猫は出来るだけ触らない、触ったときは手を石けんで洗う。
- 多頭飼いの時はライバル意識から、他の猫にやきもちを焼く。
- 新しい家族を迎えるときには、今までいた猫に注意が必要。
- 猫はパソコンや新聞にもやきもちを焼く。
- 猫をよく見て、猫の性格に合わせながら二人だけの時間を作ることが有効である。
猫と暮らしていると、やきもちを焼く猫も可愛いと感じると思います。
しかし、やきもちを焼かせると猫にストレスがたまってしまいます。日頃から飼い主が猫のことをよく見て、きちんと相手をしてあげましょう。
この記事を、猫と上手に楽しく暮らす参考にしていただければ嬉しいです。