私達の命にはいつか必ず終わりが訪れます。
そしてその終わりの1つに「老衰」があり、これは猫でも同じです。
殆どの場合、猫のほうが先に人よりも終りを迎えることになり、人は見送る側となります。
この記事では猫の老衰とその際に飼い主ができることについて解説します。
猫の老衰とは?人とは違うの?
猫の老衰も人の老衰も考え方にさほど違いはありません。
そもそも老衰とは、老化により細胞や組織、運動を含む各能力が低下していく状態のことです。
ここからは猫の老衰の始まりと変化について解説します。
そもそも猫の老衰はいつから始まるの?
一般的に猫の老衰は7〜8歳を過ぎたあたりから始まる傾向にあります。
そのため、シニア用フードは7〜8歳以降の猫を対象にして製造・販売されているものが大半です。
しかし、人と同じように老衰が始まる時期は猫それぞれなので一概に言えないのも現実です。
老衰するとどうなるの?
猫は老衰が始まると以下の傾向が見られるようになります。
・毛にツヤがなくなったり、パサつくようになる
・運動能力や意欲が落ちる
・眠ることが多くなった
・大声で鳴くようになった
・呼びかけても反応しなかったり、反応が鈍くなる
・トイレの失敗が増える
などが挙げられます。
しかしこれらの変化は老衰以外でも見られることは多々あります。
なので自己判断はせず、一度動物病院で診察を受けることをおすすめします。
猫の老衰が始まったら飼い主はどうすればいいの?
猫の老衰が始まったということは最後が近づいてきた知らせです。
ここからは猫の老衰が始まったときに飼い主がしておきたいことを3つ紹介します。
見送る覚悟を決める
猫の老衰が始まったということはお別れが近づいているということです。
そのため、飼い主さんは愛猫を看取り見送る覚悟を決める必要があります。
この覚悟を決めることによってより残された時間の重みを理解し、その時間を大切に過ごさせてあげることができます。
葬儀をどうするか決める
生前に葬儀のことを話すのは不謹慎極まりないと不快に思われる方も多いでしょう。
しかし、実際に愛猫を看取った後に葬儀を考えるのはとても難しいことです。
大半の飼い主さんは愛猫を失った悲しさで葬儀にまで気が回らず、あまり良くない葬儀会社を選んでしまい更に後悔してしまうこともない話ではありません。
愛猫の旅立ちと、飼い主さんの心のけじめのためにも納得できる葬儀を考えておく必要があります。
できるだけ一緒の時間を過ごす
上記の2つより大切なことがあります。
それは「できるだけ一緒の時間を過ごす」ということです。
名前を呼んだり、優しく撫でたり、もし少しでも遊びたそうにしているのならばその子に合わせてゆっくりと遊んであげるのもいいでしょう。
少しでも長く猫が安心し、穏やかで満たされた時間を過ごすためには大好きな飼い主さんの存在は欠かせないものです。
どうか時間が許す限り猫の近くにいて、愛猫を大切に思っている気持ちを伝えてあげてください。
まとめ
当たり前ですが猫も一つの命を持つ「生き物」です。
決してぬいぐるみのように永遠の愛らしさを保つ「物」ではありません。
そして命を持つ生き物である以上、衰え終りを迎えることは避けられません。
愛猫との別れを覚悟するのは飼い主さんにとっては考えたくもない辛いことです。
しかし、最期の時まで愛してあげることが私達飼い主が愛猫に対してしてあげられる最後の努めでもあります。
この記事があなたの愛猫への努めの助けになれば幸いです。