子猫を保護したとき、夜間だとペットショップや動物病院が開いていなくて子猫用のミルクを入手できないこともあります。だからといって何もあげないのでは子猫が弱ってしまうかもしれません。困ったときに子猫用ミルクの代用として使用できるものをご紹介します。
子猫用ミルクの代用にできるもの3選
人間の乳児用のミルク
人間の乳児用のミルクは子猫用のミルクと同じ原材料が多く使われており、緊急時の代用品に使用できます。
ただし乳児用のミルクには、乳糖という猫には消化しづらい糖分が多く入っています。そのため、子猫によっては下痢をしたり吐いたりしてしまう可能性もあります。
そのままの分量ではなく、2倍に薄めたものを飲ませるようにしましょう。
牛乳
飲料用に販売されている牛乳も子猫用ミルクの代用品にできます。「加工乳」や「乳飲料」ではなく「牛乳」と表示されているものを選びましょう。
乳児用のミルクと同様乳糖が多いため、消化できない子猫もいます。
牛乳を水で2倍に薄め、卵黄と砂糖を少量入れ良くかき混ぜたものを温めて子猫に飲ませます。温めすぎると卵黄が固まりドロッとして飲ませられなくなるので注意しましょう。
砂糖水
ミルクも飲めないほど衰弱している、牛乳が体に合わないようすだ、といったときは砂糖水を飲ませましょう。
子猫がミルクを飲まないことでもっとも危険なのは脱水と低血糖です。飲み込めないほど体力が低下している時は、口を湿らせる程度に少量ずつ垂らして与えます。
子猫にミルクの代用品を飲ませる上での注意
下痢に注意
乳児用のミルクや牛乳には乳糖という糖分が多く含まれていますが、猫はこの乳糖が上手に分解できません。
個体差があり牛乳を飲ませてもまったく問題ない猫もいますが、下痢をしてしまう猫もいます。とくに体の小さい子猫は下痢をすると体力を奪われ弱ってしまうので、注意が必要です。
乳糖の少ないミルクや牛乳もある
人間も乳糖が体に合わないことがあるため、無乳糖・低乳糖の乳児用ミルクや乳飲料(乳糖が調整されていると牛乳という表示はできません)も販売されています。子猫用ミルクの代用品にするには、下痢をする可能性が低くなるためおすすめです。
温度に注意
猫の体温は38℃程度と人間の平熱よりも高めです。子猫にミルクの代用品を飲ませるときは母猫と同じ温度(=38℃)に温めるようにしましょう。
子猫は冷たいと飲みたがりません。また飲んでも、身体を冷やして下痢をしてしまう原因にもなります。
代用品はあくまで緊急用
乳児用のミルクや牛乳は猫の母乳とは成分が違い、子猫に必要な栄養分が足りるわけではありません。あくまで子猫用のミルクが手に入るまでにつなぐための代用品です。
なるべく早く子猫用のミルクを購入するか、獣医師に診てもらいましょう。