会話ができない猫の健康を把握するために、排泄のチェックはとても有効です。
特に子猫はデリケートなので、健康的なトイレの頻度がどれくらいかを知っておきましょう。
子猫の平均的なトイレの頻度や、チェックすべき点をご紹介します。
子猫の平均的なトイレの頻度
猫はあまり水を飲まず、おしっこの頻度もそれほど高くありません。猫の祖先は砂漠地帯に住んでいたので、少ない水分摂取でも生きていけるように進化したためです。
しかしそれが原因で、猫は泌尿器系の病気にかかりやすい傾向にあります。
トイレの頻度や尿のようすを日頃からチェックしておけば、異常があったときにすぐに気づけるようになります。
おしっこの頻度
子猫のおしっこの頻度の平均は、1日に3~5回です。
成長にしたがい頻度は低くなり、成猫では1日に2~3回になります。
ただし、気温や湿度の変化で水を飲む量が変動し、それによって頻度が変わることもあります。
おしっこの頻度を確認する方法
子猫のトイレの頻度を確認したくても、1日中見張るのはなかなか難しいですね。
トイレの頻度を確認したい場合は、固まるタイプの猫砂を使いましょう。かたまりの数や大きさで子猫のおしっこの状態を知ることができます。
うんちの頻度
子猫のうんちの頻度の平均は、1日に1~2回です。
しかしうんちの頻度は個体差が大きく、なかには2日に1回でも問題ない子もいます。一般的には3日以上出ないと便秘とされます。
子猫のトイレの頻度が高すぎたら
おしっこの頻度が高い場合
子猫のおしっこの頻度が明らかに高くなり、しょっちゅうトイレに行くようになったら膀胱炎の恐れがあります。膀胱炎の症状は頻尿のほか、血尿が出ることもあります。
ほとんどの猫は自然治癒しますが、心配な場合は獣医師に相談しましょう。
うんちの頻度が高い場合
子猫のうんちの頻度が高い場合は、便の状態を確認しましょう。離乳前の子猫の便はやわらかく、離乳後の便はコロコロした硬めのものになります。
便の状態が水っぽい、粘液状であるといった場合は下痢をしています。
下痢が続くと脱水症状を起こす恐れもあるので、病院を受診しましょう。
子猫のトイレの頻度が低すぎたら
おしっこの頻度が低い場合
子猫のおしっこの頻度が1日1~2回程度、またはそれ以下の場合は、水分が足りていない可能性があります。
あまり尿を出さないと、泌尿器系の病気にかかりやすくなります。水を飲ませたり、フードに水分を含ませたりして水分を取らせるようにしましょう。
うんちの頻度が低い場合
うんちが3日以上でない、またはトイレで踏ん張っているようすなのにうんちが出ないときは便秘の可能性があります。特に踏ん張ってもうんちが出ないのは子猫にとって辛い状況です。なるべく早めに病院を受診しましょう。
子猫のトイレの頻度はきちんとチェックを!
子猫の排尿、排便のようすを日頃からチェックしていると、何かあったときにすぐに気づいてあげることができます。子猫の健康のためにも、トイレの頻度はチェックしておきましょう。