悲しいことですが、猫は人間よりもずっと寿命の短い生き物です。それでも、できるだけ長く一緒にいたいというのは飼い主さんの切実な願いでしょう。
愛猫と長く一緒に過ごすために、猫の寿命を縮める行動は避けるようにしなければいけません。ここでは、どんな行動が猫の長生きの妨げになるかを解説します。
猫の寿命を縮める行動5つとは
気を付けなければいけないのは、猫かわいさで甘やかしてしまうことです。欲しがるままに食べ物をあげてしまったり、外に出してあげてしまったりするのは避けましょう。
避けるべき具体的な行動は以下のようなものです。
①人間の食べ物を与える
人間は雑食ですが、猫は完全肉食動物です。猫は野菜や果物を食べる必要がないどころか、ものによっては体に悪影響が出ることがあります。また、人間用に味付けされたものは猫にとっては塩分や糖分、脂肪分が多すぎて内臓の疾患や肥満の原因になります。
猫の健康を考えるなら、猫専用の食品だけをあげるようにしましょう。
②肥満にさせる
猫専用のフードやおやつであっても、食べ過ぎれば肥満になります。肥満は万病のもとです。餌のあげすぎには注意をしましょう。
寿命を延ばすためには体重を適正に保つことが重要です。餌の量の調整だけでなく、適度な運動ができるように環境を整えて猫の健康につとめましょう。
③ストレスを与える
猫はとても繊細で、ストレスを感じやすい動物です。ストレスは免疫力を下げ、ウイルスに抵抗する力が弱まってしまいます。
猫エイズや猫白血病は命にかかわる恐ろしい病気です。しかしウイルスに感染しても、免疫機能がしっかり働いている猫は発症せずに終わることも多いです。
できるだけストレスのもとを排除する、ストレス発散ができる環境を心がけましょう。
④外飼いにする
一般社団法人ペットフード協会の発表によると、2020年の猫の平均寿命は外に出る猫で13.57歳、完全室内飼いの猫で16.13歳です。外に出るか出ないかで寿命に2.56年もの差が出ています。
外に出る猫は事故で命を落としてしまう可能性が高くなります。また、他の動物とのケンカによるケガ、他の猫との接触による感染症のリスクも高まるのです。
⑤予防接種や健康診断を受けない
猫は体調が悪いことを隠したがる傾向があり、飼い主さんが気付いた時には病気がかなり進行していた、ということがよくあります。病気は早期発見、早期治療が大切です。定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見につとめましょう。
また、予防接種では猫エイズや猫白血病などを防ぐことができます。これらは一度かかってしまうと完治はほぼ不可能な病気のため、未然に防ぐことが重要です。
猫に長生きしてもらうために
猫の寿命を縮める大きな要因は感染症と内臓の疾患で、飼い主さんが適正なケアをすることで避けられることが多いです。
おやつを我慢させることや病院へ行かせることは、決してかわいそうなことではありません。
少しでも長く愛猫のと幸せな時間を過ごせるよう、健康を第一に考えてくださいね。