あなたの愛猫はどんなニオイがしますか?
日向ぼっこの後などは「干した布団の匂い」「洗濯物の柔軟剤の匂いが移ってる」といったほっこりする匂いを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかしそんな猫でも時として「臭い」と感じることがあります。
ここからは猫の「臭い」について解説します。
猫が臭い原因は?部位で疑う病気を解説。
猫が臭いと感じる原因は様々です。
トイレをした後やにおいの強いごはんを食べた後などはそれぞれのにおいがすることは珍しくはありません。
しかし、特別なことをしていないのに「不快な臭い」を感じる場合があります。
ここからは違和感を覚える猫の臭いの部位と原因について解説します。
体臭
体臭は以下の2つに分けることができます。
・体の特定の部位からにおう場合
傷口からの感染が考えられます。
・体全体からにおう場合
細菌性皮膚炎や真菌性皮膚炎が疑われます。
また、もともと皮膚病を患っていて、そこから皮膚炎を起こしてにおうこともあります。
口臭
口臭は以下の2つに分けることができます。
・口から直接におう場合
口内炎、歯周病、口腔内の腫瘍が疑われます。
特に口内炎は腎不全やウイルス性疾患(猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、猫カリシウイルス)に感染したことが原因で起こることがあります。
・体の中のにおいが口からにおう場合
口の中に異常がないのに、口からにおいがする場合は肝不全やケトーシスが疑われます。
※ケトーシス…血液中に含まれるケトン体という物質が血液中に増加した状態です。
重度の糖尿病などでみられます。
「猫が臭い」をしっかり獣医さんに伝える3つのポイント
愛猫の違和感を感じて動物病院を受診しても、どうやって猫の異常を伝えればいいのか困ってしまう飼い主さんは多いです。
ここからは獣医さんに「猫が臭い」を伝えるための3つのポイントを紹介します。
におうのは体全体か特定の部位か
体全体であれば皮膚病が考えられ、特定の部位であれば化膿している可能性があります。
化膿か皮膚病かで行う検査も異なるので、早めに伝えてもらえるとその分、早く検査の準備を整えることができます。
口の状態
歯茎が赤く腫れているなどの異常があれば、それも伝えてください。
また、口の中に異常は見られなくても、アンモニア臭などの特徴的なに臭いがする場合も獣医さんにしっかりと報告してください。
臭いの特徴によっては肝不全などの疾患も疑われます。
他の症状はないか
他の症状の有無も伝えてください。
たとえば、皮膚病があればかゆみや赤みなどが見られますし、口内炎があれば食欲不振やよだれなどの症状が見られます。
まとめ
いかがでしたか?
猫は動物の中でもにおいが少ない動物です。
健康な猫であれば、定期的なシャンプーをしなくてもにおいはさほど気にならないでしょう
そのため、他の動物と比べてにおいの変化にも気が付きやすい傾向にあります。
においの異変の時点で対処ができれば、それは病気の予防・早期発見の面においてとても良いことです。
どうか猫の小さな変化に気を向けて、病気の早期発見・早期治療に活かしていってください。