私たちの体は60%以上が水分です。
そしてそれは猫も同じです。
身体の適切な水分量を保つにはこまめな水分摂取は欠かせませんが、猫は意識的に水分を採ろうとはしません。
そのため飼い主さんの中には愛猫の水分不足を心配される方もいます。
この記事では猫の適切な水分量と水分摂取を促す方法について解説します。
猫が水を飲まないのはなぜ?1日にどれだけ必要なの?
猫は人や犬と比べて、あまり水を飲まない動物ということを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
しかし、具体的にどれだけの水で生きていけるのか正確に答えられる人は少ないと思います。
ここでは猫が水を飲まない理由と1日に必要な水の量を解説します。
猫が水を飲まない理由
猫が水を飲まない理由は、猫の祖先にあります。
現在ペットとして飼われている猫は、北アフリカ原産のリビアヤマネコを祖先に持つイエネコです。
北アフリカはほとんどが砂漠気候やステップ気候に当たるため、そこで生活するリビアヤマネコも少ない水で生きていけるように適応していったと考えられています。
1日の必要量
猫が1日に必要とする水の量は猫の体重によって変わってくるので、猫の体重にあった水分量を計算してあげることが大切です。
具体的には体重1㎏に対して20~45㎖とされています。
なので体重4.5㎏の猫ならば20~45㎖×4.5㎏=90~202.5㎖。
1日に必要な量の水分は90~202.5㎖の間という計算になります。
しかし、ここで注意点が1つあります。
それは猫の普段の食事にも水分が含まれているということです。
ドライフードでも水分はフード全体の10%弱ほど含まれているので、実際の飲む量は計算だ割り出したものよりも少なくなります。
水を飲まない猫に水分を取らせる方法3選
猫に水分をとってもらいたいけど、どうやって取らせたらいいかわからない…。と、頭を抱えている飼い主さんは少なくありません。
ここからは、実際に筆者が飼っている猫で試してみて、一番手軽で簡単だった方法を3つ紹介します。
ウェットフード
ウェットフードは全体の70~80%ほどが水分です。
そのため、普段の食事から水分を取らせようと考えるなら最も手軽な方法です。
与え方としてはメインのドライフードに和えたり、かける形にして食べさせてあげるとよいでしょう。
しかし1つ注意点があります。
ウェットフードは「総合栄養食」ではなく「一般食・副食」の場合が多いです。
そのため、一般食や副食のウェットフードを食事のメインにおいてしまうと栄養バランスが崩れてしまう可能性があるので、多めに与えたい場合はフードの分類をきちんと確認する必要があります。
液状おやつ
液状のおやつは90%以上が水分です。
コミュニケーションやしつけのご褒美のついでに水分を取らせることができます。
更に水分をとってもらいたいのであれば、液状おやつを少量の水で薄めて与えるという方法もあります。
しかし、薄めすぎると食べてくれなくなる子もいるので、愛猫にあった配合を見つけてあげる必要があります。
筆者の猫達のベスト配合は、液状おやつ:水の割合=1:1でした。
おやつ氷
おやつ氷は夏場の水分補給にぴったりです。
作り方は簡単で、製氷皿に水を入れてその中に猫の好きなおやつを少量入れて凍らせます。
凍ったらお皿に取り出して猫に与える方法です。
溶けた氷には好きなおやつの香りが移っているので普通の水よりも飲んでくれやすくなります。
しかし、猫によってはおやつを早く取ろうとして氷で遊びだし、家の床が溶け出した氷で濡れてしまうこともあります。
なので、やんちゃな猫には少々注意が必要です。
また、上記以外でも
・新鮮な飲み水を複数個所用意する
・蛇口から水を垂らしてあげる
・自動給水機を用意する
・ウェットフードをふやかしてから与える
など、いくつか方法もあります。
猫によってベストな方法は違ってくるので色々試してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
猫は本来、あまり水を飲まなくても生きていける動物です。
しかし、だからといって全く飲まないでいると便秘や尿路結石の引き金になる恐れもあります。
なので愛猫には出来るだけ水を飲んで欲しいと思うのが飼い主心なのではないでしょうか?
この記事で紹介した方法が貴方のお役に立てたのなら幸いです。